出版社内容情報
人体は、約200種類・37兆個の細胞でできている
人体は、たった1つの細胞(受精卵)が分裂・分化してできた、約200種類、37兆個の細胞でできています。生命活動をささえる細胞のしくみとはたらきを解説するとともに、プログラムされた自死(アポトーシス)、どんな細胞にでもなれる全能性幹細胞など、細胞の不思議な能力から生命のひみつをさぐります。
第1章 細胞とは?
生物とは何か? 細胞とは何か?
細胞の構造
細胞のはたらき① エネルギーをつくる
細胞のはたらき② タンパク質をつくる
細胞の発見
第2章 細胞のふしぎ
ヒトの細胞がつくられるしくみ
世界に1つだけの細胞の誕生
1つの細胞が人体をつくる
細胞は自分でふえる
分裂しない細胞、分裂の限界
いつまでもふえる細胞がある
細胞の死と老化
細胞のプログラムされた死
細胞間のコミュニケーション
多能性幹細胞とは?
第3章 人体のおもな細胞とそのはたらき
肝臓、心臓、腎臓の細胞
皮膚や小腸・胃の上皮細胞
血液の細胞① 赤血球・血小板
血液の細胞② 白血球
神経細胞
筋肉の細胞
■もっと知りたい!
ATP製造のプロセスと多様な生物での活用
植物の細胞
地球最初の細胞の誕生
遺伝子と遺伝の多様性
遺伝子のオン・オフスイッチ
DNAの複製にはミスも起こる
がん細胞はなぜふえ続けるのか?
死なない生き物?「プラナリア」
細胞と生物の進化
メラニン色素
細胞内のリサイクルのしくみ「オートファジー」
■ここに注目!
テロメアは命の回数券か?
細菌は無限に分裂する
なぜ生物は死ぬのか?
細胞はおたがいを見分ける
目次
第1章 細胞とは?(生物とは何か?細胞とは何か?;細胞の構造;細胞のはたらき1 エネルギーをつくる ほか)
第2章 細胞のふしぎ(ヒトの細胞がつくられるしくみ;世界に1つだけの細胞の誕生;1つの細胞が人体をつくる ほか)
第3章 人体のおもな細胞とそのはたらき(肝臓、心臓、腎臓の細胞;皮膚や小腸・胃の上皮細胞;血液の細胞1 赤血球・血小板 ほか)
著者等紹介
小林武彦[コバヤシタケヒコ]
東京大学定量生命科学研究所ゲノム再生研究分野教授。理学博士。1963年神奈川県生まれ。九州大学大学院医学系研究科博士課程修了。基礎生物学研究所、米国ロッシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所などを経て、2015年より現職。日本遺伝学会会長、生物科学学会連合代表を歴任。2012年に文部科学大臣表彰(科学技術分野研究部門)、2013年に井上学術賞、2016年に日本遺伝学会木原賞。生命の連続性を支える遺伝情報(ゲノム)の安定性維持や再生のメカニズム、およびそれに伴う細胞の若返り機構、さらには遺伝情報の不安定化による細胞の老化やがん化のしくみを解明する研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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