出版社内容情報
迷っても立ち止まっても大丈夫。心にじっと耳をすませ続ければ、いつか自分の本当の気持ちは聞こえてくる。
【あらすじ】小学校6年生の小晴(こはれ)は、自分の本音がわからず、人付き合いも苦手。ある日小晴が部屋の掃除をしていると、一枚の紙を見つける。その紙――消えかけた手書きの地図のようなものを開いた途端、小晴はいつのまにか外にいた。そこで出会った男の子・ラッタッタは、ここは「ふしぎの街」であること、1人で地図を開いて目をつぶって深呼吸をすると、この街に来れること、そしてラッタッタ自身はこの街の管理人だということを教えてくれる。他に動物も人もいない、2人きりの街で一緒に遊ぶうちに、ラッタッタに心を開く小晴だが、「大人になるため」には、ラッタッタとさよならしなくてはいけなくて。
【目次】1 〈ふしぎの街〉の地図/2 春休みのこと /3 木山鈴さん/4 修学旅行/5 野田ゆうたくん/6 算数のノート/7 悲しいこと/8 0点/9 さよならの予感/10 さよなら、ラッタッタ/11 鈴ちゃんの家/12 仲直り/13 イマジナリーフレンド/14 またね、ラッタッタ/15 これから
内容説明
忘れたくない。思い出にしたくない。これからも、不安も迷いも一緒に越えていきたい。水色のレインコートを着たふしぎな友だちが教えてくれた、自分の心の声を聞く方法。
著者等紹介
鯨井あめ[クジライアメ]
1998年生まれ。兵庫県出身。2015年より小説サイトに短編・長編の投稿をはじめ、2017年に「文学フリマ短編小説賞」優秀賞を受賞。2020年に第14回小説現代長編新人賞受賞作『晴れ、時々くらげを呼ぶ』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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