出版社内容情報
第69回青少年読書感想文コンクール課題図書『魔女だったかもしれないわたし』の前日譚。
スコットランドの小さな村・ジュニパーを舞台に、前作から遡ること5年――。前作の主人公・アディと同様に自閉の姉・キーディは、意図せず「いじめ」から生徒を守る側として活躍し、学校で「いじめ退治代行サービス」を始めることになった。自分が正しいと思ったことをどこまでも成し遂げようとするキーディは、いじめ退治の依頼者から報酬をもらうようになり、ある計画を立てていた。
一方、キーディと双子のニナは、キーディとは大きく異なる性格をしている。ニナは常にスクールカーストの頂点に立ち、いじめっ子たちの味方になっているように見える。周りからどう見られるかばかり気にしていて、昔と変わってしまったニナに、キーディの心はどんどん離れていく。
そんななか、キーディはアディがメルトダウンを起こしている場面に居合わせて……。
同調性や「ちがい」への不寛容さと葛藤しながらも、姉妹の絆を取り戻し、強くまっすぐ突き進む自閉の少女・キーディの物語。
内容説明
自閉ってね、すごくすてきなことなんだよ。特別な輝きを持った脳なんだ。『魔女だったかもしれないわたし』から遡ること5年―キーディは、いじめから生徒を守る側として活躍し、「いじめ退治代行サービス」を始めるが…。同調性や「ちがい」への不寛容さと葛藤しながらも強くまっすぐ立ち向かう自閉の少女の物語。
著者等紹介
マクニコル,エル[マクニコル,エル] [McNicoll,Elle]
スコットランド生まれの児童文学作家。最初の作品、『A Kind of Spark』(邦題『魔女だったかもしれないわたし』)で、ウォーターストーンズ児童文学賞、シュナイダー・ファミリーブック賞オナーをはじめとする数々の賞を受賞。同作はBBCの教育チャンネルでもドラマ放映される。その後も、自閉スペクトラムなどのニューロダイバーシティ(脳の多様性)をテーマに、SF、ファンタジー、ロマンスなど、多彩なジャンルの作品を次々に発表し、高い関心を集めている。本書は、2025年カーネギー賞にもノミネートされている。著者自身も自閉スペクトラム症と診断されたニューロダイバージェント。ロンドン在住
櫛田理絵[クシダリエ]
滋賀県生まれ。早稲田大学法学部卒業。訳書に『ぼくとベルさん』(第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)『魔女だったかもしれないわたし』(第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)(以上、PHP研究所)、『図書館がくれた宝物』(第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、第71回産経児童出版文化賞翻訳作品賞/徳間書店)などがある。日本国際児童図書評議会(JBBY)会員。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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