出版社内容情報
内容説明
ぼくがひろったのは、すてねこなのかな?学校からのかえり道に見つけたねこ。のらねこなのかな?それともすてねこ?ぼくんちのねこになってくれたらいいな。小学校低学年から。
著者等紹介
岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年、山口県に生まれる。『「そうじゃやいよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『あたらしい子がきて』(岩崎書店)で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』(文研出版)で産経児童出版文化賞大賞、『わたしのあのこ あのこのわたし』(PHP研究所)で児童福祉文化賞出版物部門を受賞
松成真理子[マツナリマリコ]
1959年生まれ。イラストレーター、絵本作家。『まいごのどんぐり』(童心社)で児童文芸新人賞、『さくらの谷』(文・富安陽子/偕成社)で講談社絵本賞、紙芝居『うぐいすのホー』(童心社)で五山賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
183
もう少し、あと少しだけでも、この物語の先を描いて欲しかった。読み終えた直後はそんな気持ちを抱いたけれど、あぁよかったな、ここで終えてよかったんだな、少しするとそんな気持ちに変わってきて、なんだか安心感に包みこまれる。こんなかたちで記憶に残る物語に巡り合えたのは久しぶり。ぼくもポーも友だちも、出てくるみんながとても可愛くて優くて、誰にでも起こる感情の揺れを繊細に清らかに描いている、ネコ好きの方には特におすすめの一冊。もし自分が主人公または友だちの立場だったらどうしただろう。ネコのぬくもりを恋しくなるだろう。2025/05/10
ぶち
83
少年は、自分が見つけてポーと名付けた猫を大切に思う一方で、それが転校生の行方不明になった猫かもしれないという不安も抱えます。猫を飼いたいから親にちょっとした嘘をつく。誰にもとられたくないから嫌な態度をとってしまう。本当は転校生の猫かもしれない… いや、まだそうと決まったわけじゃない。転校生から逃げれば逃げるほど、追い詰められていきます。猫と離れなければいけないと思うことはどんなに辛いことなのでしょう。でも、最後には「猫にとって幸せなことはなんだろう」と考える様子は、大人も見習わなければと思わされます。2025/06/07
ぶんこ
42
街で見かけた猫ちゃん。学校の行き帰りに頭を撫でていましたが、雨が降ってきて・・思わず連れ帰るとおる君。優しいね。ゴロゴロ言われたら、可愛くて手放したくなくなるのがわかるだけに切ない。転校生のあつし君から猫が行方不明と聞いた後からのとおる君の葛藤。最後は猫の気持ち優先でお別れを選びます。あつし君の家に遊びに行けるようになるといいですね。2025/08/05
Totsuka Yoshihide
33
岩瀬成子作、松成真理子絵、(2024)、『ぼくのねこポー』、PHP研究所。2025年青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年部門作品。主人公のとおるは、拾ってきた猫を手放したくない気持ちと、飼い主である転校生の森くんに返さなくてはという気持ちの間で揺れ動く。子どもの内面心理を見事に描いている。背表紙の猫の絵はきっと谷山とおるくんが放課後クラブで描いた作品。素敵な一冊でした。 2025/07/25
ブルちゃん
31
良かった😊この子の全てが、とっても優しいと思う。素直で、優しい男の子。 2024/05/14
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