出版社内容情報
2000年,日本は,ミナミマグロをめぐる国際裁判で,オーストラリア,ニュージーランドを相手に逆転勝訴した.この判決は何を意味しているのか? 裁判の当事者が,資源問題としてのマグロの現状を明らかにする.
内容説明
日本人の大好きなマグロの寿司や刺身。だが、そのマグロは近年、国際条約による規制をめぐって紛争がしばしば生じている。二〇〇〇年、日本がオーストラリア、ニュージーランドを相手に、ミナミマグロをめぐる国際裁判で逆転勝訴したが、この判決は何を意味しているのか?裁判の当事者が資源問題としてのマグロの現状を明らかにする。
目次
はじめに ワシントンD.C.の国連海洋法仲裁裁判所にて
1 マグロの種類と漁業
2 マグロ漁場の発展と国際条約による規制
3 マグロと日本人
4 ミナミマグロ漁業の歴史と資源論争
5 ミナミマグロと国際裁判
おわりに 仲裁裁判における逆転勝訴とミナミマグロの保存と最適利用に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ceskepivo
9
日本が国際裁判に勝ち、その結果、まぐろの保存措置の改善につながった。海の資源への関心が高っており、今後もこのような裁判が予想される。日本の体制は大丈夫かな。2015/03/01
C-biscuit
6
最近、お寿司を食べることが増えたので、少し気になり読む。古い本であり、現在のクロマグロの問題と少し違うようだが、以前よりマグロの問題は場所を変え、相手を変えて発生している。この本は、オーストラリア、ニュージーランドとの国際マグロ裁判の顛末が書かれており、ミナミマグロが中心となっている。ミナミマグロはク昔から食べられていたわけではなく、インド洋で発見され、漁場が開拓されたようである。人口が減少するなか、生残りをかけた各方面の戦略もあると思うが、うなぎも含め必要な分だけでバランスする計画も必要と感じる。2015/08/28
Tomoki Nakasuji
0
最近の捕鯨の件では敗訴しましたが、これは日本が勝った事例です。 日本もやれば国際法の法廷で勝てます。国益を守るために日本はもっと国際法の実務に特化した人材を育成するべきです。2014/05/23
Alice Narumi
0
まったく、頭に内容が入ってこなくて困った(^-^; 文化の違いは ここまで関係するのか2012/05/11
dorix
0
後半はかなり面白かった。前半もマグロのさまざまな歴史を知ることができる。2010/07/11