出版社内容情報
藤井 一至[フジイ カズミチ]
監修
目次
第1章 土って何だろう?(土は何でできている?;土の構造;土のでき方;地球の土の歴史は5億年;土の種類(1)日本の土
土の種類(2)北方の土
土の種類(3)乾燥地の土
土の種類(4)熱帯雨林の土)
第2章 土と私たちのくらし(土の役割(1)食物連鎖の要
土の役割(2)大気や水の循環経路
人類を支える肥沃な土
日本人の生活と土のかかわり)
第3章 地球の土を守ろう!(地球の土が消える?(1)土壌侵食
地球の土が消える?(2)砂漠化と塩害
地球の土が消える?(3)土壌汚染
地球の土を守るには
土を生かす新しい農業のかたち)
著者等紹介
藤井一至[フジイカズミチ]
土の研究者。1981年富山県生まれ。2009年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。京都大学博士研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。専門は土壌学、生態学。第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』(光文社)で河合隼雄学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
46
これまで、田圃や畑だけでなく、それ以外でも日常的に触れることが多い土。何となく、いい土と、そうでもない土というのは頭にあったが、改めて、こうやって読んでみると、いかに知らないかということがわかった。確かに、土って何?とか、何でできているのと聞かれても、黙ってしまう。また、それ以上に驚いたのが、土の地表における薄さ。本当に貴重な存在だ。2022/10/15
アナクマ
31
良いです。図解も多く論旨も明快。私にとっては十分な質と量。◉2章_土とくらし。炭素を含む物質が有機物。食物連鎖のなかで無機物になったり合成されたりするが、土壌が無ければ成り立たない(というかそれが土壌そのもの)。炭素貯留量は大気の2倍。厚さは平均1メートル(大きいかも?)「人類(100億人)を支えるための肥沃な土壌が求められています」よい土とは→通気性、排水性、保水性、いろいろな生物がいること。「とくに、ミミズの存在は重要です」◉ほか、黒ボクとリン酸と蕎麦。不耕起栽培、土を守るためには、など。2024/08/02
やま
6
子供向けの土の本です。藤井 一至さんの土の本はわかりやすくて面白い。土は身近過ぎて、あまり気にしていないですが、我々にはなくてはならない存在ですね。2024/08/27
Yasuko
1
著者の「土と生命の46億年史」を読む前の予習として読んだ。地球が誕生しておよそ46億年、地球の土の歴史は5億年。生物のいない陸地に土はなく、生物が陸上に進出しだしてから土の歴史が始まる、のは知らなかった。私たちは5億年もかけてゆっくり作られた土を、森林を削って流したり、汚染したりして短い間に取り戻しのつかないものにしている。自分もこれまで生ゴミを庭にコンポストしカチカチの土がふかふかになったのを経験して実感としてわかることもあったが、土に触れることが大切だと思う。知らないことを多く学び土の大切さを感じた。2025/01/31