PHP新書<br> 外国人急増、日本はどうなる?

個数:
電子版価格
¥850
  • 電子版あり

PHP新書
外国人急増、日本はどうなる?

  • ウェブストアに118冊在庫がございます。(2025年12月30日 01時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569860237
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0230

出版社内容情報

日本社会において長らくタブーとされてきた「外国人問題」が、2025年参議院選を機に突如として主要な政治テーマとなった。背景には、クルド人による事件や不法滞在者の存在がクローズアップされたことがあるが、議論の多くは全体のわずか2%に過ぎない「不法在留外国人」に集中している。しかし、残り98%の正規在留外国人の存在こそ、今後の日本社会にとって本質的な論点であると著者は指摘する。

日本は深刻な人口減少と労働力不足に直面している。2030年代後半には、年間約100万人規模で労働人口が減り続けるといわれる中で、外国人の受け入れは避けて通れぬ国家的課題である。外国人労働が賃金低下や治安悪化を招くという通念についても、著者はデータをもとに再検証を試みており、感情論ではなく事実に基づいた議論を呼びかけている。

また、難民認定制度の運用の歪みや、就労目的の偽装申請問題にも触れ、リベラルな性善説にも冷静な視点を持ち込む。一方で、在留外国人との共生を拒み続ければ、将来日本が危機に陥った際、支援を申し出てくれる国が現れないかもしれないという、地政学的リスクにも警鐘を鳴らす。

本書の後半では、日本で学び働いた外国人が帰国後に“親日派”として各国に影響力を持つ可能性を取り上げ、その存在を活用した外交・安全保障戦略を提案する。さらに、日本語を世界に広める構想をも含み、外国人政策を「守り」から「攻め」へと転換すべきであると論じている。

本書は、外国人問題に関する論点を幅広く網羅しつつ、冷静かつ実証的に考察した実用的な一冊である。極端な排外主義でも、性急な受け入れ論でもない、中庸かつ未来志向の政策ビジョンがここにある。感情ではなく、理性と戦略で外国人問題に向き合うべき時が来ている――その現実を突きつける書である。


【目次】

内容説明

気づけば隣に外国人―。「外国人問題」を正しく知るために。「不法滞在者が増えている」と騒がれる一方で、実は外国人の98%は正規に滞在している。私たちはなぜ、2%の“例外”ばかりに目を奪われるのか?本書は、日常のあらゆる場面で存在感を増す外国人労働者の「リアル」に迫る。制度の仕組み、誤解、現場の課題を分析。2030年代後半からは、労働人口が年間100万人ずつ減少していくという現実も迫る。日本の利益になる外国人政策とは?

目次

序 やばい!危ない!でも人手が足りない…。(タブーだった外国人論争が突然、花盛りに;2%の不法滞在外国人よりも、98%の正規外国人を考える ほか)
第1章 あなたの身の回りの外国人は危ない人なのか?(不法滞在者は全外国人のわずか2%;国政選挙なのに「2%の話」ばかり。98%の方はどうする? ほか)
第2章 日本人だけでやってこれたから、今後も大丈夫?(非ホワイトカラー職務で絶望的な人手不足が起きている;少子化でも大卒人材は増えている。減っているのは高卒・短大卒・専門卒 ほか)
第3章 企業は外国人を低賃金で酷使し、儲けているのか?(すでに労働者の4%を外国人が占めている;外国人はどのような形で仕事に就いているのか ほか)
第4章 外国人材戦略が大金を生み「世界制覇」を狙える!(世界に親日・知日網を張り巡らす絵図;外国人材対応の大金を捻出できる ほか)

著者等紹介

海老原嗣生[エビハラツグオ]
サッチモ代表社員。大正大学表現学部客員教授。1964年東京生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」編集長を務め、2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

27
25年の参議院選を機に突如として主要な論点となった外国人問題に関する論点を幅広く網羅しつつ、データをもとに再検証を試みる1冊。議論の多くは全体の2%に過ぎない不法在留外国人に集中していて、残り98%の正規在留外国人はほとんど議論されていない点を指摘。不法在留外国人の状況や状況の変化を解説し、人口が減る中で労働人口を増やすのは限界に来ていること、難民認定制度の運用の歪みや就労目的の偽装申請問題にも触れながら、消費やインフラの下支えという観点からも冷静で現実的な議論が必要になってきているのを感じる内容でした。2025/12/12

rigmarole

10
印象度B+。在留外国人の実態を、様々なデータを基に詳細に亘って、恐らくかなり正確に記述しています。やはり排外主義者は個別的な問題を一般化していると言わざるを得ません。著者の現状認識や提案は多分に理想論・楽観論だと思われますが、基本的には賛成です。この件は、制度が追いついていないところに問題があるのであって、制度の整備とともに、問題は徐々に解消ないし軽減していくでしょう。外国人あるいは特定の国の人々を一緒くたにして一律に嫌悪するのではなく、ちゃんとしたルールの下で共生し、ウィンウィンの道を目指しましょう。2025/12/26

mm71

2
著者ならではのファクトベースの冷静な分析と現実的かつ前向きな提案。2%の不法滞在者より98%の正規外国人を考える。非ホワイトカラー職務で絶望的な人材不足。現代の奴隷制度批判は言い過ぎ。給与額安いのは給与以外の企業負担が多いから。払った年金料を持ち帰ってもらい、世界に知日、親日網を張り巡らす。2025/12/13

ゼロ投資大学

2
外国人問題がニュースになって久しい。不法外国人の滞在問題や日本の健康保険を悪用する外国人などのニュースが流れることによって、日本人の外国人への心象が悪くなっていることは事実である。しかし、ほとんどの外国人は適法に日本に入国し、善良に暮らしている事実をデータから知るべきである。その上で、日本人と外国人の適切な共生をどのように行っていくか考えなければならない。2025/12/13

Jake

1
特定国の外国人労働者が事業所で偏重するのを防ぐってありなのか?受け入れ側の日本人は、何も変わらなくていいのか?いろいろ考えさせられる意味で参考になった。2025/12/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22909673
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品