出版社内容情報
ポジティブだけでなくネガティブな感情も大切にする第2波ポジティブ心理学――「ポジティブ心理学2.0」がハーバード大学などで研究が進み、世界的に注目されている。
本書では、医学博士である著者が、その内容を日本人向けにわかれやすく簡単に実践できるように紹介する。
その「ポジティブ心理学2.0」の流れを汲む『超・ポジティブ心理学』は、「真面目でやさしい人」が無理に前向きにならずとも、ありのままの自分で心豊かに生きるための心理学である。ストレス社会の中で、「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」と頑張り続け、気づかないうちに疲れ果ててしまう人がいる――本書は、自分を責めるのではなく、ネガティブな感情とうまく付き合う視点を届ける。
第1章では「がんばっても、うまくいかない」苦しみを見つめ直す。
第2章では「ネガティブ=悪」という思い込みを問い直す。
第3章では、呼吸法や思考の整理など、実践できる8つのスキルを紹介。
第4章では、ポジティブを無理に目指すのではなく、「あるものを数える」「強みを活かす」などの方法で自然と前向きさを育てる工夫を提案する。そして第5章では、「幸せだったか」よりも「豊かだったか」を人生の基準に、自分の物語を見つめ直す視点を提示。傷つきやすさや不完全さも抱えながら、誰もが自分らしく生きていける――そんな小さな希望を見出せる一冊である。
【目次】
内容説明
ポジティブにならなくてもいい。ハーバード大学の研究者も注目する「ポジティブサイコロジー2.0」を応用。真面目な人のメンタルを、ずっと支える心理学。
目次
第1章 「真面目な人」が壊れていく(認められたくて、がんばってきた;ちょっとしたミスが、すべてを揺るがす ほか)
第2章 ネガティブは“敵”ではない(ネガティブな感情は、あなたの味方かもしれない;押し込めてしまう文化の中で ほか)
第3章 ネガティブを武器に変える(心の準備運動:4秒息を吸って、6秒吐く(10秒×6回)
スキル1 心の声を外に出してみる(フリーライティング) ほか)
第4章 あなたにも必ず「自分らしい強み」がある(「雑草」をならし、「花」を育てる;スキル1 あるものを数える ほか)
第5章 心理的に豊かな人生を生きる(「よい人生」とは「幸せな人生」だけか?;痛みを経験したからこそ、育まれるもの ほか)
著者等紹介
松隈信一郎[マツグマシンイチロウ]
医学博士・公認心理師。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了。フィリピン大学ディリマン校心理学部講師。専門はポジティブ心理学。国内外でストレングスを活かした心理支援や人材育成に取り組み、不登校・ひきこもり支援をはじめ、教育機関や企業向けの心理教育プログラムの開発・監修に携わる。2019年のポジティブ心理学国際学会(臨床部門症例大会)ではファイナリストにも選出。日本ポジティブサイコロジー医学会理事であり、第14回学術集会の大会長を務める。2025年のTED×Makatiに登壇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。