出版社内容情報
「僕の任期は実質1日だったと思う。これだけグローバルに事業を展開していると、毎日どこかで何かの問題が発生している。(中略)毎日が決算発表であり、株主総会だった。そうやって1日1日を必死に生き抜いてきた結果、今日も生きている」(本書「おわりに」)
豊田章男氏の5012日に及ぶ「闘い」のメッセージをともに紡いだ、現役のトヨタ自動車フェローによる初めての書。
「私はジャーナリストでもなければ、アナリストでもない。ましてや作家でもない。豊田さんのもとで働いてきた一人のトヨタ社員に過ぎない。
私が豊田さんから教わったことの1つに『肩書なんて関係ない。最後は見ている者が強い』ということがある。私は、部下として、意志を持った一人の人間として、豊田さんの闘う姿を、苦悩する姿を、嬉しそうに笑う姿をずっと見てきた。
私が豊田さんの広報担当業務秘書になり、初めて挨拶をした2009年5月8日から、豊田さんがトップ交代を発表した2023年1月26日までの13年8か月、日数に換算すれば5012日。
赤字転落、世界規模でのリコール問題、東日本大震災など数多の危機に直面する中で、いつしか豊田さんの想いを言語化し『メッセージ』にすることが私の役割となった」(同「はじめに」)
【目次】
目次
序章 自己紹介
第1章 出会い(2009年)
第2章 試練(2010年)
第3章 再出発(2011年~2012年)
第4章 変化(2013年~2016年)
第5章 挑戦と苦悩(2017年~2019年)
第6章 結実と失望(2020年)
第7章 新たな闘い(2021年~2022年)
第8章 継承(2023年)
著者等紹介
藤井英樹[フジイヒデキ]
1968年大阪府生まれ。1991年にトヨタ自動車株式会社に入社。広報部で8年間、広報誌の制作やメディア対応を経験した後、1999年に人材開発部へ異動。5年間、要員管理や社内研修などを担当し、トヨタの人事制度の根底にある考え方を学ぶ。2004年に広報部に戻り、2009年5月より豊田章男社長(現会長)の広報担当業務秘書になり、スピーチライターとしての一歩を踏み出す。2019年にフェローに就任し、オウンドメディア「トヨタイムズ」の立ち上げに尽力。2021年からは豊田章男社長(現会長)のスピーチライター専任となり、現在に至る。本書が初の著作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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