大日の使徒

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569859804
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

キリスト教伝来時の最初にして最大の過ち――。

異文化の軋轢を描き続けてきた直木賞作家が、ザビエルを日本へ導いた“ヤジロウ”を軸に、「宗教のあり方」に迫った力作長編。

「過ちとは何か」との織田信長の問いにルイス・フロイスは、ザビエルがキリスト教を日本へもたらした当初、デウスを「ダイニチ(大日如来)」としていたため、仏教の一派と思われていた、と答える。
その大日の訳語を提案したのがヤジロウ、ザビエルを日本へ連れて来た男だという。ヤジロウとは、何者だったのか。
そして、16世紀半ば、島津貴久が治める薩摩で始まった、キリスト教の布教は――?


【目次】

内容説明

「過ちとは何か」との織田信長の問いにルイス・フロイスは、ザビエルがキリスト教を日本へもたらした当初、デウスを「ダイニチ(大日如来)」としていたため、仏教の一派と思われていた、と答える。その大日の訳語を提案したのがヤジロウ、ザビエルを日本へ連れて来た男だという。ヤジロウとは、何者だったのか。そして、十六世紀半ば、島津貴久が治める薩摩で始まった、キリスト教の布教は―?

著者等紹介

川越宗一[カワゴエソウイチ]
1978年、鹿児島県生まれ、大阪府出身。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。19年刊行の『熱源』で第9回本屋が選ぶ時代小説大賞、第162回直木賞を、23年刊行の『パシヨン』で第18回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

162
川越 宗一は、新作中心に読んでいる作家です。フランシスコ・ザビエルによるキリスト教伝来時に日本へ導いたヤジロウの物語、こういう役割を担った日本人は存在したんでしょうが、あまりピンと来ません。キリスト教の布教が上手く行かなかったことで、平穏な江戸時代が到来したと思われます。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85980-42025/10/12

パトラッシュ

143
ザビエルが伝道に際してデウスを大日如来、マリアを観音、パライソを極楽と訳したとは知っていたが、そのためキリスト教を仏教の一派と誤解され教えが広まった。ザビエルの布教を助けた亡命日本人ヤジロウがこの翻訳を行ったとの設定で、意外な形で生まれてしまった大日を信じる異端のキリシタンを救うため奮闘する物語を紡ぎ出した想像力が見事だ。日本にいた頃の仲間の助けを得て、島津家や仏教界を欺いて脱出させる過程は迫力に満ちている。救いを求め信仰にすがる人を抹殺しようと図る既成宗教との戦いは、スパイ小説を思わせる展開で読ませる。2025/09/28

しゃが

40
タイトルの意味が分からず読み始めた。どこまでが歴史小説なのかと思いながら楽しめた。読了後、Geminiに教えてもらった。ザビエルを日本へ導いた通訳ヤジロウ”主人公。彼が孤児や人身売買、大人になり逃亡せざるを得なかった、キリスト教と出会い、デウスを「ダイニチ」と訳語した。帰国後は訳語から迫害を受け、大名の冷酷さ、既存宗教内の忖度。それに比べ、仲間である妻の富、僧侶の慶海、海賊の姫氏の情の深さや弥二郎の矜持にホッとした。ラストは異教とは誰の視点なのか疑問だが、信じることで心静かに過ごせるなら…と思ってしまった2025/10/02

なっく

29
私はキリスト教信者ではないが、イエズス会の学校に通っていたので、ザビエルに仕えたアンジロー=ヤジローの名前は昔から知っていた。イエズス会の布教作戦は巧みとも言えるが、それだけ人々が現世に絶望していたとも言える。本書のヤジローは若干カッコよすぎるが、この地・この時代を生き抜くことの過酷さ、海外との交易、そして宗教への希求など、読みながらいろいろ当時に思いを馳せることができた。2025/10/15

Kei.ma

25
16世紀中頃、一人の日本人が遠くゴアで洗礼を受けキリスト教の布教に寄与したという奇想天外な史実。フランシスコ・シャビエル神父に伴い祖国薩摩に帰還し教義を訳し民衆に伝えたというあらましである。主人公弥二郎の生涯を顧みると、逃げ続けた人生だが生き延びたという強かさが伝わってくる。奴隷の境遇から、理不尽な死闘から、そしてゼウスから。絶対神ゼウスを大日と意訳した後、そのことを悔いる思いが伝って。それは自分の全てを唯一神に捧げ赦しを乞うという感覚に馴染めなかった読者にも通じるものであった。2025/11/26

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