出版社内容情報
藤沢の耕餘塾を卒業してから、学府を転々とした吉田茂は、20歳で学習院中等科に編入することになり、夏休みを大磯の別荘・松籟邸で過ごしていた。
隣人・天人は茂にとってよき相談相手であり、いつも茂を守ってくれる頼もしい存在だった。
やがて日本人悲願の改正条約施行日がやってくる。茂の敬愛する陸奥宗光が心血を注いで締結に漕ぎつけたものである。
明治32年(1899)7月17日――横浜は、祝賀ムードに沸いていた。しかし、その国際港の桟橋に豪華客船より降り立ったのは、天人を息子の仇と憎み、復讐のチャンスをうかがう男だった。
迫り来る危機に茂はどう対処するのか。
茂と天人が力をあわせ、敵に立ち向かう明治青春小説&活劇ミステリー第三弾、完結編!
【目次】
内容説明
藤沢の耕餘塾を卒業してから、学府を転々とした吉田茂は、二十歳で学習院中等科に編入。二年後、日本人悲願の改正条約施行日がやってきました。茂の敬愛する陸奥宗光が心血を注いで締結に漕ぎつけたものです。祝賀ムード一色の横浜。しかし、その国際港の桟橋に、豪華客船より降り立ったのは、屈強の部下たちを従えるジョサイアでした。天人を息子の仇と憎む老富豪の悪計は発覚し、復讐は未然に防がれたかに見えましたが…。茂と天人が力をあわせ、敵に立ち向かう明治青春小説完結編!
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年、静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロダクション勤務を経て執筆活動に入る。95年、『剣豪将軍義輝』で一躍脚光を浴び、以後、歴史時代小説作家として第一線で活躍。2015年、『乱丸』にて、第四回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。21年、『天離り果つる国』(上・下)にて、「この時代小説がすごい!2022年版」(宝島社刊)の単行本部門で第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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