森にあかりが灯るとき

個数:
電子版価格
¥1,699
  • 電子版あり

森にあかりが灯るとき

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月25日 14時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569857817
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

介護の現場に、光の種を撒く努力をしたい。

お笑い芸人の夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士として働くことになった星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇。さらにその原因が星矢にあるのではないかと施設長から疑われてしまう。介護士としての将来に自信を失くし、仕事へのやりがいも感じられないまま過ごしていた星矢は、ある日、施設で厄介者扱いされている医師・葉山彩子を街で見かけて、意外な場所に連れていかれる。
お笑い芸人になる夢に破れた新人介護士、自分の信念が周囲に理解されない医者、過去に利用者の遺族から訴えられた施設長――。それでも彼らがここで働く理由とは。

吉川英治文学新人賞受賞の著者が贈る、感動長編。

内容説明

お笑い芸人の夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士として働くことになった星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇。さらにその原因が星矢にあるのではないかと施設長から疑われてしまう。介護士としての将来に自信を失くし、仕事へのやりがいも感じられないまま過ごしていた星矢は、ある日、施設で厄介者扱いされている医師・葉山彩子を街で見かけて、意外な場所に連れていかれる。

著者等紹介

藤岡陽子[フジオカヨウコ]
1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒。新聞社勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。慈恵看護専門学校卒業。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。2023年『リラの花咲くけものみち』にて第7回未来屋小説大賞を、2024年には同作にて第45回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

302
特養「森あかり」を舞台に、新人介護士、施設長、看護師、配置医、退職し別な特養で介護の未来を見つめる介護士、5人の視点から語られる物語。俺も前職を辞めてヘルパーの資格を取る際に数日特養で働いたけど、これは無理だと思った程、特養の介護は過酷なものだった。俺は両親を介護施設にお願いし、最後まで施設には良くしてもらったと今でも感謝しているのだが、気付けば俺自身も近い将来何らかの施設にお世話になるだろう歳になった。爆発的に増える高齢者に対して介護を担う人手不足問題が必ず深刻になる、これからに一石を投じる良作だった。2025/05/23

さてさて

285
『未来を変えたいと思うなら動くしかありません。動けばなにかが変わります』。『新人介護士』の目を通して、この国の『介護』の現実を分かりやすく描くこの作品。そこには看護師の藤岡さんだから描ける極めて説得力のある物語が描かれていました。様々な視点から現状の『介護業界』が置かれた問題点を浮かび上がらせる展開に読む手が止まらなくなるこの作品。それでいて決して押し付けがましく感じることがないことに驚きもするこの作品。誰にとっても決して他人事でない『介護』に目を向けるきっかけを与えてくれた素晴らしい作品だと思いました。2024/09/19

のぶ

198
藤岡さんの実体験が生かされているのでは、と思わせてくれる物語だった。お笑い芸人を辞めて、資格があったからという理由で介護士として働き始める主人公、星矢を中心にそれを取り巻く介護施設で働く人たちの話。星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇するところから始まる。全体を通し重苦しい空気が漂っているが、働く人は全力で取り組んでいる事に頭が下がる。生きる事への尊厳がテーマになっているので、介護の問題を真剣に考えさせられた作品だった。2024/10/06

いつでも母さん

194
心躍るような明るさはない。私自身抱えてる老親問題や自分の先々を考えてしまうのだ。いや自分の事だけじゃない、介護職の大好きな友人や、この国の行政の現状や将来を憂うのだ。新人介護士の成長を垣間見たり、施設長の苦悩。医師の理想と信念、利用者の思いと家族の事情。おまけはオレオレ詐欺だ。労働と対価、恒常的な人員不足と言う問題が見えてるのに、未だ正しい舵取りが出来ないこの国はどうなの?各人の優しさや我慢にいつまで頼るのだろう。な~んてことを感じたが、藤岡さんからの問題提起として多くの方に読まれますように。お薦めです。2024/10/12

hiace9000

187
外から見ているだけではわからないことが介護の世界には山ほどある。夢破れ、お笑い芸人への道を諦めた青年が務め始めた介護施設"森あかり”。「人がどのように人生の最後を迎えるのかを目の前で見つめる」介護現場で日々奮闘する介護士、施設長、配置医たち。利用者たちとの間に起こる摩擦や事件。なぜここで働くのか、人が人が信頼するとは、そして人間らしく生きるとはどういうことなのか。今の介護現場の問題に深く切込み、介護の現場に光の種を蒔きたいという現役看護師・藤岡さんの灯火のような確かな思いは、感涙とともに強く胸震わせる。2024/11/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22067337
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品