出版社内容情報
ヤマト建国、壬申の乱といった歴史の転換点で重要な役割を担い、
天皇家にも絶大な影響力を誇っていた東海地方の豪族、尾張氏。
古代史における重要人物にもかかわらず、その正体を知る者はほとんどいない。
なぜなら、尾張氏は最古の歴史書『日本書紀』から消されたからだ――。
『日本書紀』は不正確な記述が多いとされているが、考古学が発展した今、
『日本書紀』の記述では説明がつかなかった「古代史の謎」の多くが、解明されつつある。
それでも、尾張氏の存在は謎に包まれたままだ。
もしも、尾張氏の正体と謎めく行動の真意が明らかになれば、古代史の謎はほぼ解けたも同然。
本書は、そんな古代史の謎を解く「最後のピース」である尾張氏の実像に迫ることで、
正史として残されなかった歴史の可能性を模索する。
いったい、尾張氏とは何者で、本当は何をしてきたのか?
時の権力者が『日本書紀』から消したかった、不都合な真実とは?
歴史のミッシングリンクがつながる時、
教科書では知ることのできなかった「もう一つの古代史」が浮かび上がってくる――。
内容説明
時の権力者が消したかった「不都合な真実」とは?歴史の転換期に重要な役割を担いながら、『日本書紀』から消された東海地方の豪族尾張氏。尾張氏とは何者で、何をしてきたのか?本書は、尾張氏の実像に迫ることで、正史として残されなかった歴史の可能性を模索する。歴史のミッシングリンクがつながる時、教科書では知ることのできなかった「もう一つの古代史」が浮かび上がる。
目次
第1章 謎めく東海の雄族・尾張氏(不自然に少ない「尾張氏」の記録;崇神天皇が恐れた「祟る草薙剣」の謎 ほか)
第2章 ヤマト建国と「前方後方墳VS.前方後円墳」(北部九州を圧倒していたヤマト;弥生時代の気候変動と東海の発展 ほか)
第3章 ヤマトタケルとナガスネビコの謎(『古事記』中巻は「ヤマト黎明期」を語っている?;応神天皇が属する「タラシヒコの王家」は実在したのか ほか)
第4章 ヤマト建国神話に隠された尾張氏の正体(なぜ日本(倭)大国魂神は恐ろしかったのか
記紀の記事から「倭直」の正体を探る ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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