日本の水商売―法哲学者、夜の街を歩く

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日本の水商売―法哲学者、夜の街を歩く

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569854458
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

法哲学者が「夜の街をめぐる旅」の記録と記憶を綴るノンフィクション。ホメロス・後鳥羽上皇からニーチェ・サンデルまでを参照しながら、スナック・ラウンジ・クラブ・バーなど「夜の公共圏」としての水商売の社会的意義を浮き彫りにする。
「日々、何の変哲もない営業を続ける自営業者たちこそがデモクラシーの担い手である」(著者)。
ウイルスと風説で汚された独立起業家・労働者の誇りを取り戻し、自由とコミュニティ再生への道を照らす一冊。

第1章:狙われた街・すすきの(北海道札幌市)
第2章:弘前、クラスター騒動の真実(青森県弘前市)
第3章:いわき、非英雄的起業家の奮闘(福島県いわき市)
第4章:夜の庭としての武蔵新城(神奈川県川崎市)
第5章:甲府という桃源郷(山梨県甲府市)
第6章:小倉で戦争を想う(福岡県北九州市)
第7章:雲伯、神々の国と鬼太郎のまち(鳥取県米子市・境港市、島根県松江市)
第8章:別府の盛り場を支える「ちはら三代」(大分県別府市)
第9章:浜松、「検証と反省」に思いを馳せて(静岡県浜松市)
第10章:十勝のスナックと地域のつながり(北海道新得町・帯広市)
第11章:「東京右半分」であふれる商売の熱量(東京都北区赤羽・荒川区西尾久)
第12章:小さなオデュッセウスの帰還(東京都渋谷区・中央区銀座)
終章:「夜の街」の憲法論

内容説明

すすきの、弘前、銀座、甲府、浜松、小倉、別府…全国の「帰るべき港」を訪ねて。

目次

第1章 狙われた街・すすきの―北海道札幌市
第2章 弘前、クラスター騒動の真実―青森県弘前市
第3章 いわき、非英雄的起業家の奮闘―福島県いわき市
第4章 夜の庭としての武蔵新城―神奈川県川崎市
第5章 甲府という桃源郷―山梨県甲府市
第6章 小倉で戦争を想う―福岡県北九州市
第7章 雲伯、神々の国と鬼太郎のまち―鳥取県米子市・境港市、島根県松江市
第8章 別府の盛り場を支える「ちはら三代」―大分県別府市
第9章 浜松、「検証と反省」に思いを馴せて―静岡県浜松市
第10章 十勝のスナックと地域のつながり―北海道新得町・帯広市
第11章 「東京右半分」であふれる商売の熱量―東京都北区赤羽・荒川区西尾久
第12章 小さなオデュッセウスの帰還―東京都渋谷区・中央区銀座
終章 「夜の街」の憲法論

著者等紹介

谷口功一[タニグチコウイチ]
1973年、大分県別府市生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京都立大学法学部教授。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

16
著者は、都立大教授にして、サントリー文化財団の助成で設立した「スナック研究会」の主宰者という法哲学者。法学部出身で酒好きの私は、興味津々で読み始めました。構成はスナック文化が根付いている街々の探訪記ですが、主題はコロナ禍で「自粛要請」により営業の自由を奪った日本社会への憤りの書と言えるものでした。ニーチェ、サンデル、憲法の二重の基準まで持ち出し、じっくり論考を展開する辺りは読み応えがあります。さて同時並行で「ウイルス学者」のコロナ記を読んでいます。最近少しずつコロナ総括が出始めました。ぼちぼち追いかけます2023/11/22

Mc6ρ助

16
『かつて政治学者の福田歓一は、現代の福祉国家を、歴史上、空前の権力をもつにいたった政治体であると喝破した。 コロナ下において、公衆衛生 (防疫)のために日々、生-権力 (bio-pouvoir)を行使する国家(政府)は、「営業の自由」を含む立憲主義的秩序の前に居ずまいただし、なぜ自らの権力行使 (営業規制)が正当化されるかの「根拠」を誠実で明瞭な言葉で説明する、重く厳しい責任を課されていることを、痛切に自覚すべきである。(p216)』戒厳令を必要としなかった国、民力だって?忘れまじ。2023/11/19

奏市

13
不思議な組合せの本を図書館の新しく入った本のコーナーで見つけ借りてみた。スナックと法哲学者。柔らかすぎず固すぎない丁度良い塩梅の内容で楽しく読み進めた。嫁と金がネックで地元のスナックにも行けない身としては、全国各地のスナック訪れて羨ましい。ママの顔含め各地のスナックの雰囲気が伝わる写真が多くて良い。コロナ禍、どこの店でクラスター起きたとか騒いでたなと思い出す。羨ましいのも混じって同調してた。営業制限で多くの人が苦境に立ち、コミュニティの繋がりもなくなってしまったダメージは大きいと今更ながら考えさせられる。2024/08/27

さとみん

10
私事だがコロナ禍の中で転職したので「飲食店の苦境」の別の側面を見ることができたが、それは都内の話。地方はこんな状況だったんだなあという驚きと、地域に根ざして地に足ついた商売の話が両立していて面白かった。何よりゼロからお店を始めて人を雇い、税金を払うほど利益を上げる商売を何十年と続けているのは本当に凄いと思う。だからこそコロナ禍で受けた傷がやりきれない。何より「私で良かった」なんて当事者に言わせてしまうことが悔しい。でもきっと今回も何の検証もなされないまま、未来で同じことを繰り返すんだろうなと思ってしまう。2023/12/17

ブロッコ・リー

10
スナック等の業態に疎く食わず嫌いの妄想だが、酔客同士の距離感のない付き合いが思い浮かび苦手意識がある。しかし本書に紹介される経営者は、ゆったりとした対話の場を提供して地域の人を繋いだり、雇用を生み出したりする人士が多く、コロナ禍でも常連客の支持を得て営業を続けていた。恐らく著者が好んで紹介する店には斯様な選好バイアスがかかるので接待飲食等営業全てにこれら特徴があてはまる訳ではないが、コロナ禍で目の敵のように営業を止められ、マスコミに吊し上げられてきた業態に目を向けた法哲学者の視点はユニークだ。2023/11/07

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