出版社内容情報
佐藤 優 氏、推薦!
「ローマ史の中に人間の英知のすべてが
詰まっていることがよくわかる。」
ローマは、なぜ帝国になれたのか。
そして、なぜ滅んだのか。
世界史を理解する上での座標軸となるローマ史を、
第一人者が語り尽くす。
建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、
跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。
長きにわたって生き延び、
ありとあらゆることを経験したローマの歴史は、
混迷する今の世界を考える上での羅針盤となる。
ローマ史はもちろん、
世界史や現代社会の理解を
より深めることにもつながる一冊。
今、世界で古代末期のローマと
同じようなことが起きている。
【目次】
●なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか
●勝者の混迷、カエサルという経験
●「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風
●ローマは、なぜ滅びたのか
※本書は、2018年3月に
PHPエディターズ・グループから刊行された作品を
加筆・修正し、文庫化したものです。
内容説明
世界史を理解する上での座標軸となる「ローマ史」。なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか。強敵を倒したローマ軍の強さの秘密。カエサルに絶大な人気があった理由。ゲルマン人を受け入れられなかったローマ人。インフラの劣化は経済力を低下させる。
目次
序章 ローマ千二百年の歴史に学ぶ
1 なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか―地中海の統一とカルタゴの滅亡(なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか;強敵を倒したローマ軍の強さの秘密;共和政ファシズムと祖父の遺風)
2 勝者の混迷、カエサルという経験―グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり(持てる者と持たざる者の争い;英雄カエサルとローマ皇帝の誕生:跡継ぎ問題で揺れた帝政の幕開け)
3 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風―五賢帝の治世と、その後の混乱(悪帝ドミティアヌスの出現;五賢帝の時代―人類史上、最も幸福な時代;失われたローマの秩序)
4 ローマは、なぜ滅びたのか―古代末期と地中海文明の変質(軍人皇帝時代と三世紀の危機;ローマ帝国再興とキリスト教;ローマが滅んだ理由)
著者等紹介
本村凌二[モトムラリョウジ]
東京大学名誉教授。博士(文学)。1947年、熊本県に生まれる。1973年、一橋大学社会学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授を経て、2014年4月から2018年3月まで早稲田大学国際教養学部特任教授。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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シタン
Yoh Sano