PHP新書<br> 徳川家康と9つの危機

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徳川家康と9つの危機

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569853048
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

いま、「徳川家康」像が大きく揺れ動いている!
徳川家康といえば、武田信玄に三方原の戦いで完敗した際、自画像を描かせ、慢心したときの戒めにしたとされる。「顰(しかみ)像」として知られる絵だが、近年、それは後世の作り話との説が出されている。それだけでなく、家康に関する研究は急速に進み、通説が見直されるようになっているのだ。
一例を挙げれば、家康の嫡男・松平信康が自害に追い込まれた事件は、織田信長の命令によるものとされてきた。しかし近年では、その事件の背景に、徳川家内部における家臣団の対立があったことが指摘されているのだ。
本書はそうした最新の研究動向を交えつつ、桶狭間の戦い、長篠の戦い、伊賀越え、関東移封、関ヶ原合戦など、家康の人生における9つの危機を取り上げ、それらの実相に迫りつつ、家康がそれをいかに乗り越えたかを解説する。そこから浮かび上がる、意外かつ新たな家康像とは――。
目次
●第一章 桶狭間の戦い―大混乱の中で下した決断
●第二章 三河一向一揆勃発―国内争乱、家臣の離反
●第三章 三方原の戦い―家の存亡と意地をかけた出撃
●第四章 長篠の戦い―信長の援軍で勝利
●第五章 松平信康殺害事件―原因は家臣団の対立か
●第六章 伊賀越え―最大の窮地を突破
●第七章 石川数正出奔騒動―秀吉への臣従を決断した背景
●第八章 関東移封―小田原征伐を惹起させた処罰か
●第九章 関ヶ原合戦―危機をチャンスに変えた戦略

内容説明

徳川家康は武田信玄に三方原の戦いで完敗した際、自画像を描かせ、慢心したときの戒めにしたという。「顰像」として知られる絵だが、近年、それは後世の作り話との説が出されている。それだけでなく、家康に関する研究は急速に進み、これまでの通説が見直されるようになっているのだ。本書は最新の研究動向を交えつつ、桶狭間の戦い、長篠の戦い、伊賀越え、関東移封、関ヶ原合戦など、家康の人生における9つの危機を取り上げ、家康がそれをいかに乗り越えたかに迫る。そこから浮かび上がる、意外かつ新たな家康像とは―。

目次

第1章 桶狭間の戦い―大混乱の中で下した決断
第2章 三河一向一揆勃発―国内争乱、家臣の離反
第3章 三方原の戦い―家の存亡と意地をかけた出撃
第4章 長篠の戦い―信長の援軍で勝利
第5章 松平信康殺害事件―原因は家臣団の対立か
第6章 伊賀越え―最大の窮地を突破
第7章 石川数正出奔騒動―秀吉への臣従を決断した背景
第8章 関東移封―小田原征伐を惹起させた処罰か
第9章 関ヶ原合戦―危機をチャンスに変えた戦略

著者等紹介

河合敦[カワイアツシ]
昭和40年(1965)、東京都生まれ。平成元年(1989)、青山学院大学卒業(文学部史学科)。平成17年(2005)、早稲田大学大学院修士課程修了。平成23年(2011)、早稲田大学大学院博士課程満期退学。都立高校、私立高校教諭等を経て、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。講演会、執筆活動のほか、テレビで日本史を解説している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

23
 「人の一生は重荷を負て遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思へば不足なし。心に望みおこらば、困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基。」 若き日の家康に忍従の心を植え付けた今川家での人質時代、多くの合戦に家康を駆り出しこき使う信長との同盟、信玄に大敗北を喫した三方ヶ原の戦い、本能寺の変から辛くも逃れた伊賀越え、長年の領地から引き離す秀吉による関東移封、本隊が遅参する中での薄氷を踏む関ヶ原の戦いー。 家康の生涯における数々の危機、苦難を見てゆくと、冒頭の家康の遺訓も、⇒2023/06/11

ようはん

17
似たようなタイトルである本多隆成著「徳川家康の決断」と比べると通説の家康の人生を解説しつつ、本多先生や柴先生らによる最新の研究も数多く挙げている。「どうする家康」等の影響で家康を知りたい人には読みやすい内容だと感じた。2023/04/27

オールド・ボリシェビク

4
著者はよく、テレビにも出ている人だが、単に家康の足跡を先行研究からたどるだけでなく、最新の研究からもいろいろとその成果を参考にしており、学者的な良心がしっかりしているなと思いました。今川の人質、三方ヶ原の大敗、関東国替え、そして関ヶ原など、九つの危機を分析し、いかに乗り越えていったかを、コンパクトながらよくまとめていると思います。さまざまな偶然が糸のように絡みながらも、徳川家康という武将は、やはり戦国の覇者になる必然性を持っていた人間であったと痛感した次第です。2023/09/09

jupiter68

3
大河ドラマ「どうする家康」の参考のために読んだ。小説ではないので、さまざま塗り替わる史実にも触れていて、真実に近づくように語られている。誰が何といっても、家康は歴史上の一番の成功者。成功の陰には、本人でなければわからないような失敗、絶望があったのだろう。我々はそんな家康が経験したような危機を乗り越えられるのだろうか。今回はそんな問いかけをして終わりたい。2023/09/07

tackto

2
名前はよく知っている徳川家康。『桶狭間の戦い』『三河一向一揆』『三方ヶ原の戦い』『長篠の戦い』『信康殺害』『伊賀越え』『石川数正出奔騒動』『関東移封』『関ケ原の合戦』の9つに分けて危機を解説。しかし、これだけ死にかけても、初期は運に恵まれ、次第に家臣に助けられてでも生き延びて征夷大将軍にまでなったのだな。2023/08/02

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