出版社内容情報
海上 知明[ウナカミ トモアキ]
著・文・その他
内容説明
シーパワーやランドパワー、ハートランド。地形や地理から国際政治を考える地政学の視点は、日本国内の歴史をみる場合も有効である。ただしその際、見落としがちな点がある。それぞれの「国」の地政学的位置は不変だが、勢力均衡の重要地点はたえず変化することだ。何の変哲もない田舎、人家もないような原野や山岳が、突如として歴史を変える場所になる。川中島や関ヶ原が重要な地点とは、平和な時代には想像もつかないが、そうした場所には大規模な合戦が行われた理由が必ずある。合戦研究の第一人者が、新たな視座で歴史の転換点を分析する。
目次
序章 「応仁の乱」と「関ヶ原合戦」―戦略の有無が分けた天下分け目(すべてが敗者に―応仁の乱;関ヶ原合戦のような戦略がみられない ほか)
第1章 日本各地域の地政学的な戦い方(政治的中央;奥羽の地域性を生かした合戦―奥羽はいかに中央と戦うべきか ほか)
第2章 地政学的要地はどのように決まるのか(関東の覇権上の要衝;畿内の要衝での合戦 ほか)
第3章 合戦と要衝(東国の覇権の帰趨を左右する要衝;西国の中心・瀬戸内海と要・関門海峡 ほか)
第4章 天下を決める政治力学と社会構造(勢力均衡の中で;革命になるものと一揆に終わるものとの差)
結論 歴史的教訓を現代へ生かすために
著者等紹介
海上知明[ウナカミトモアキ]
NPO法人孫子経営塾理事・昭和12年学会理事。日本経済大学大学院政策科学研究所特任教授。中央大学経済学部卒業後、企業に勤務しながら大学院に入る。平成14(2002)年3月、博士(経済学)。日本経済大学教授を経て現職。東京海洋大学・HSU講師を務める。戦略研究学会古戦史研究部会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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はむのしっぽ
独言悟浄
あ