出版社内容情報
宮崎 正勝[ミヤザキ マサカツ]
著・文・その他
内容説明
中ロの戦略を、「中央ユーラシア」と「帝国シンドローム」を軸に世界史&地政学で解明する。
目次
第1章 国際連盟と「ハートランド」との共存は困難と説いたマッキンダー
第2章 ユーラシアを動かしてきた穀物争奪戦
第3章 中央ユーラシアの軍事勢力との激戦が成長させた老舗の中華帝国
第4章 中央ユーラシアからユーラシアを支配したモンゴル帝国
第5章 清帝国と新興のロシア帝国に二分された中央ユーラシア
第6章 遅れて海洋世界から勃興したヨーロッパ
第7章 第二次世界大戦によるソ連の勃興とユーラシアの変動
第8章 プーチンの帝国シンドロームとウクライナ侵攻
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師、北海道教育大学教授などを経て、現在はNHK文化センター等の講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
22
中露国土がばかでっかいランドパワーVS.本国が小さいEU諸国及びアメリカによるシーパワーという地政学的な分析から、過去の歴史を振り返り、ロシアと中国の行動論理について論じた本。独ソ戦もモンゴルも振り返るたび、今回のウクライナ侵攻が思い起こされてどんよりする。ロシア帝国主義への回帰諦めてくれ…。しかし中露に限らず、長期政権はまわりが見えなくなるからダメなんだろうけど、大国を統治するには独裁者が必要理論もまあ、わからなくもないけど、巻き込まれる周囲はたまったもんじゃない。世の中は難しい。2023/02/26
in medio tutissimus ibis.
2
中央アジアから見た歴史や中露の戦略といった大づかみな所よりも、プーチンはソ連崩壊によるロストジェネレーションの星であり、彼がはた目にはロシアを立て直しつつあるが、中国の躍進や韓国程度の経済力に甘んじている現状を見ればジリ貧感があるといった生々しい話の方が独自性があって面白かった。思えば、タフさで売っていたプーチン氏もロシアでは平均寿命(男性)を超えた御爺さんなのである。ロシアは最近ようやく出生率が持ち直してきてこれからだったのにという話も聞くが、マルサスの罠然り、人口動態的な気分を自覚するのは大変難しい。2023/04/06
lovejoy
0
★★★★2022/09/14
muny
0
地政学というよりユーラシアの歴史の本。既知の事柄ばかりだった。2025/04/18
たかかつ
0
正直あまり面白くなかった。 タイトルに図説とあるが図の挿入も少なく、文章も分量が少なく中途半端に感じた。 また、事前知識として歴史、地政学などの知識がないとこの文章では理解できないと思う。 後半の第二次世界大戦、現在の中国、ロシアの章は面白かった。2023/03/19