PHP新書<br> 子どもが心配―人として大事な三つの力

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子どもが心配―人として大事な三つの力

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569851396
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

出版社内容情報

子どもたちの遊び場が次々に消失し、体を使って外で遊ぶ子どもの姿を見なくなった。自殺する子どもも、後を絶たない。子どもは本来「自然」に近い存在だと論じる解剖学者が、都市化が進んだ現代の子どもを心配に思い、四人の識者と真摯に語り合う。
医療少年院で非行少年の認知能力の低さに愕然とし、子どもの認知能力の向上に努めてきた宮口幸治氏。インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する、慶應義塾大学病院の小児科医、高橋孝雄氏。国産初の超電導MRIを開発し、子どもの脳の大規模研究を行なってきた小泉英明氏。生徒が自分で野菜を育て、机や椅子も作る学校、自由学園の高橋和也氏。子どもと本気で向き合ってきた経験から紡ぎ出される教育論。

●「『ああ、そうだったの。でもあなたにも問題があるんじゃないの?』みたいなことを言ったら、一発アウトです。子どもは自分の話を否定されたことで、大人が思っている以上に傷つきます」(宮口幸治)
●「私はかねてより、『親は自分の願望を子に託すな』と訴えています。『こういう教育をしてやれば、自分にはできなかったこんな夢が実現するのではないか』というような気持ちが強すぎる」(高橋孝雄)
●「幸せのポイントは『共感』能力、言い換えれば『温かい心』(Warm-heartedness)を育むことにある、それこそ子どもたちが幸せになるための教育の最終目標であると考えています」(小泉英明)
●「結果が自分に返ってくることばかり求めていると、自分の利益になることだけをしようという発想になります。自分を超える価値や理想に触れていくことが、未来の社会をつくる生徒たちが育つうえで大切だと、私は思っています」(高橋和也)
●「何もかも手に入るわけではないけれども、生きているだけで満足できる。そんな状況を、生まれてくる子どもたちに対してつくってあげないといけないでしょう。何も難しいことではありません。親が子どもに対して『あなたたちが元気に飛び跳ねていてくれればいい』とさえ、願えばよいのです」(養老孟司)

内容説明

「子どもは本来『自然』に近い存在である」と考える解剖学者が、都市化が進んだ現代の子どもが幸せになる教育について、四人の識者と真摯に語り合う。医療少年院で非行少年の認知能力の低さに愕然とし、子どもの認知能力の向上に努めてきた宮口幸治氏。インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する、小児科医の高橋孝雄氏。国産初の超電導MRIを開発し、子どもの脳の大規模研究を行なってきた小泉英明氏。生徒が自分で野菜を育て、机や椅子も作る学校、自由学園の高橋和也氏。子どもと本気で向き合ってきた経験から紡ぎ出される教育論。

目次

第1章 「ケーキが切れない子ども」を変える教育とは(宮口幸治×養老孟司)(本当に困っている子どもは病院に来ない;ケーキを三等分できない子どもたち ほか)
第2章 日常の幸せを子どもに与えよ(高橋孝雄×養老孟司)(違和感にいち早く気づくことが仕事;親には、本能的に「子どもの心を読み取る力」が備わっている ほか)
第3章 子どもの脳についてわかったこと(小泉英明×養老孟司)(まことしやかな「神経神話」;子どものころから「測る」ことが好き ほか)
第4章 自分の頭で考える人を育てる―自由学園の教育(高橋和也×養老孟司)(自由学園での講演で話したこと;外面的な成功ではなく、人間としての成長を願う学園 ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

118
子供を巡るテーマで養老氏と各界の4人が対談を行ったその収録本。子供というのは意外に自分の事を分かっていて、それを説明出来ない。だから彼等と接する大人達が違和感を察知して上げる事が大事。そんな子供達には、認知力を育むことは大事だし、認知力やゲーム・ネット依存にどう対処していけば良いのか等が様々に語られる。通じたテーマというのは正直あまり僕には感じられなかったが育児という面で学ぶことが多かった一冊。2022/03/07

きみたけ

111
「バカの壁」でお馴染みの養老孟子先生と4人の識者による教育対談本。著書「ケーキの切れない非行少年たち」で医療少年院での実態から子どもの認知能力の向上に努めてきた宮口幸治氏。インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する、慶應義塾大学病院の小児科医の高橋孝雄氏。国産初の超電導MRIを開発し、子どもの脳の大規模研究を行なってきた小泉英明氏。生徒が自分で野菜を育て机や椅子も作る学校、自由学園の高橋和也氏。これから社会で生きていく上で本当に必要となる教育について語ります。知識だけじゃないんですよね〜。。2023/10/23

南北

99
養老先生が4人の専門家と対談して、「認知機能」「共感する力」「自分の頭で考える人になる」という3つのキーワードにたどり着く。これらはネットの弊害としてあげられる「無言化」「孤立化」「実体験の減少」などが関連しているようだ。子どもは自分の思い通りに育つはずがないし、子育てについての正解をネットに求めても得られるわけではない。とはいうもののスマホに依存している人たちを見ているとどこまで実現できるか疑問に思えてしまう。2022/10/21

けんとまん1007

92
サブタイトルになっている「人として大事な三つの力」。「認知機能」、「共感する力」、「自分の頭で考える人になる」は、納得の三つ。どれもが、相互に響きあうものだと思う。その中で、「共感」の2文字には、特に、注意を払うことが必要なのかもしれないと思う。共感することが、安易に使われ過ぎているように感じでいる。その共感の方向性や深さ・意味などが曖昧なままで、納得しているように思う。何より大事なのは、実体験、自然の中での時間だと思うし、その意義を体感している。それが、認知機能を育み、自分の頭で考えることに繋がる。2022/12/11

とよぽん

68
良い本を読んだ。子どもたちを取り巻く様々な環境を、少しでも改善していくことが大切だと思う。「人として大事な三つの力」は、認知機能、共感力、自分の頭で考える。それらを育むために、親や教師など周囲の大人の関わりが重要だ。子どもたちの幸せを目指して、家庭や学校だけでなく社会全体で育てていけるように。2023/03/25

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