出版社内容情報
昭和16年(1941)12月8日、日本が真珠湾攻撃に至る道筋には、いくつもの要因があった。泥沼化する日中戦争、さらにドイツのポーランド侵攻による第二次世界大戦の勃発は、日米両国を欧州情勢に巻き込むかたちで、対立を激化させた。そして下された南雲機動部隊によるハワイ・オアフ島の真珠湾攻撃という決断。日本海軍の機動部隊6隻の空母より発艦した350機が航空攻撃を行ない、アメリカ太平洋艦隊の主力に甚大な被害を与えたのである。その博打にも等しい作戦と戦果は世界を震撼させた──。多様な視点から日米開戦の実相を浮かび上がらせる。
内容説明
昭和16年(1941)12月8日、日本が真珠湾攻撃に至る道筋には、いくつもの要因があった。泥沼化する日中戦争、さらにドイツのポーランド侵攻による第二次世界大戦の勃発は、日米両国を欧州情勢に巻き込むかたちで、対立を激化させた。そして下された南雲機動部隊によるハワイ・オアフ島の真珠湾攻撃という決断。日本海軍の機動部隊6隻の空母より発艦した350機が航空攻撃を行ない、アメリカ太平洋艦隊の主力に甚大な被害を与えたのである。その博打にも等しい作戦と戦果は世界を震撼させた―。多様な視点から日米開戦の実相を浮かび上がらせる。
目次
第1部 政治、外交編(日中戦争の背後に見えてきた影;国際秩序を築く構想力が日米ともに不足していた;開戦への導火線―アジアとヨーロッパで何が起きていたのか;インテリジェンスで読み解く真珠湾までの舞台裏;真珠湾は想定外!開戦を止められなかった「責任」と「誤算」;戦略構想の変遷から見える「対米戦への分岐点」;共存共栄へ―開戦の回避に奔走した駐日米大使グルー;戦争回避の交渉を破綻させた「パーセプション・ギャップ」とハル・ノート;第2部 空母機動部隊編(「空飛ぶ水雷戦隊」の発想から最強の空母機動部隊は生まれた;必ず航空機の時代になる…米国で受けた衝撃から霞ケ浦航空隊発足へ;航空攻撃は量だ!画期的な「空母の集中運用」を生み出した男たち)
第3部 真珠湾攻撃編(「トラ・トラ・トラ!」乾坤一擲 未曾有の壮図に全世界は震撼した;真珠湾は誇るべき作戦だった…駆逐艦でハワイを目指して;「命中させてくれ!」皆の期待を背に、われ敵戦艦を雷撃す;真珠湾、珊瑚海、ミッドウェイ、レイテを再検証する)
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pulapula60
まきお