出版社内容情報
ダム湖に死体を運ぶ、男女5人の姿があった。その一人、努は激しく後悔していた。簡単な誘拐で5億もの大金が手に入る筈だったのに。やがて警察に捕まった努。尋問を受けるうち、思わぬ真相が浮かび上がる!
内容説明
真夏のダム湖に、死体を運ぶ男女5人の姿があった。そのうちの一人、両腕にギプスをはめた若者・佐々木努は、激しく後悔していた。アウトローを気取ったばかりに、最悪の事態に巻き込まれてしまったのだ。やがて警察に捕まった努は、死体安置所に放り込まれ、取り調べを受ける。報酬5億円の誘拐計画、そして死体遺棄の経緯が明らかになるにつれ、思いもよらぬ真相が浮かび上がる!一気読み必至のクライム・サスペンス!
著者等紹介
木下半太[キノシタハンタ]
1974年大阪府出身。映画専門学校中退後、脚本家・俳優として活動を始める。「劇団ニコルソンズ」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
96
刑事「どんでん返しに納得できたか?」、俺「納得?どんでん返しは肌で感じるもんだろ」、刑事「ほう」、の件は好きなシーンです。なんだかニヤリとしてしまいます。2021/03/06
ehirano1
85
読者に優しい伏線とラストにおけるドンデン返しの返し返し付きの怒涛の回収(笑)。いつもの木下さんでいつものように楽しめました。2018/02/17
さっとん
59
ブンノシリーズ2作目。 シリーズと言ってもストーリー自体が繋がっているわけではないので単独作品としても楽しめますが、前作を読んでいると川崎の魔女の登場に心拍数が上がりますね。 疾走感は相変わらずで、ドタバタしながらもどんでん返しを楽しめる木下さんらしい内容なのですが、ドキドキやハラハラは前作よりも少なめでした。 それでも、面白いことには変わりはないですし「ナナブンノイチ」と「サンブンノニ」も絶対読もうと思います。2021/01/29
ピップ
32
大富豪の依頼により、奥さんから子供を奪うこととなった4人の入院患者と看護師。前回は分け前を三人で分けるから『サンブンノイチ』でしたが、今回は5人の中に裏切者がいるから『ゴブンノイチ』。目まぐるしく状況が変わっていく展開も良いですが、エピローグで「そうなるの!」っていう驚きがおもしろい!シリーズとしてのつながりは薄くて渋柿多見子が出てくるくらいなのかな?とにかく次巻も楽しみ^^2023/07/21
桂 渓位
23
悪夢の観覧車にも登場したスリ・銀爺が少しだけ登場します。考えてみると、銀爺に会わなきゃ、ツトムの人生も少し変わっていた様な気も(((^^;) ウッキー、八郎、タクさんの過去背景(本音)を、もう少し掘り下げて欲しかったですね。2017/12/30