出版社内容情報
ドイツの学費は大学まで無料。出産費用もタダ――その一方で10歳前後にて、大学進学か就職かをある程度選択せねばならず、就活も存在しないため就職はかなりハード。一方仕事は、バカンスを約一カ月取得し、一人当たりの労働生産性は日本人よりも高いという事実。昨今は、ドイツ礼賛本一辺倒からドイツ批判の本も書店には並ぶ。メルケル首相の退陣が近づくなか、ドイツでは右傾化の動きも活発になっている。日本だけを見ていては見逃してしまう問題をドイツと比較することで、浮き彫りにしていく。本書は7章構成で各章巻頭には、各章の対論テーマ、それに付随する資料を掲載し、対論の内容の理解が進むように構成した。いまのドイツを知ることは日本を知ることに他ならない。社会人の教養として読むべき一冊である。
目次
第1章 日本とドイツ―それぞれの出会い
第2章 日独の働き方を考える―ドイツ人ノー残業伝説は事実なのか?
第3章 教育を考える―議論スキルを阻害するものは何か?
第4章 社会保障を考える―人は何を頼りに生きるのか?
第5章 家族のあり方を考える―幸福の起点には何が必要か?
第6章 政治のあり方を考える―「非リア充の時代」が来るのか?
第7章 持続可能な社会に向けて―意地&見栄で加速してもいいじゃないか!
著者等紹介
メントライン,マライ[メントライン,マライ] [Mentlein,Marei]
翻訳・通訳・エッセイスト。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州キール出身のドイツ人。2度の留学を経て日本との「縁」を深め、2008年より日本在住。通訳・翻訳・ドイツ放送局のプロデューサーにウェブでの情報発信と多方面に活躍
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。報道記者として、様々な事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。89年、記者キャスターに起用され、94年からは11年にわたり『週刊こどもニュース』のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、9つの大学で教鞭をとる
増田ユリヤ[マスダユリヤ]
神奈川県横浜市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。長年、高校で社会科の教鞭をとりながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めたことがきっかけでジャーナリストに。日本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kawa
ta_chanko
でら
紙狸
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯