出版社内容情報
和の精神が呪縛に変わるとき、それは同調圧力となる。
なぜ、日本の美徳は、見えない暴力へと変わるのか?
私たちはその理由を明らかにしないまま、異端を許さない不寛容さに、
漠然とした「生きづらさ」を感じてきた。「空気」という曖昧な表現で蓋をしてきたからだ。
コロナ禍を契機に同調圧力が注目される今こそ、その正体に迫るチャンスではないだろうか?
本書では、同調圧力が発生する背景、メカニズムを読み解きながら、
同調圧力の「功」と「罪」の歴史を振り返る。
また、こうした歴史が令和の世にどんな現象を引き起こしているのか、
SNSの出現で新たに登場した「大衆型同調圧力」という概念を使いながら分析する。
学校のイジメ、職場のパワハラ、企業の不祥事、SNSの誹謗中傷、暴走する正義――。
すべては一本の線でつながっている!
こうした諸問題を引き起こす同調圧力を防ぐ仕組みや対処法とは一体何か?
息苦しい日々に光明が差す、「希望の1冊」だ。
内容説明
和の心が呪縛に変わるとき、それは同調圧力となる―。なぜ、日本の美徳は見えない暴力へと変わり得るのか?私たちはその理由を明らかにしないまま、漠然と「生きづらさ」を受けいれてきた。しかしコロナ禍で同調圧力が注目されている今こそ、「空気」という曖昧な表現で片づけられてきたその正体に迫る絶好の機会だ。本書は、同調圧力が生まれるメカニズムを読み解きながら、同調圧力の「功」と「罪」の歴史を振り返る。さらに、SNSの進化で新たに出現した「ヨコ型同調圧力」を分析。そのうえで、同調圧力を防ぐ仕組みや対処法を解説する。息苦しい日々が、少しだけ楽になる1冊だ。
目次
序論 「事件」は共同体の中で起きる
第1章 なぜ日本社会はこれほど窮屈なのか(職場も学校も共同体に変質;同調圧力の背景にある三つの要因;加圧装置としての共同体型組織)
第2章 圧力をエスカレートさせるもの(同調圧力の正体;自粛、謹慎ムードを強化するもの;ウチの常識はソトの非常識;それでも幸せだった昭和時代)
第3章 パンドラの箱が開いた平成時代(イノベーションの足を引っぱる工業社会の残像;グローバル化、規制緩和の「意外な結果」;起きるべくして起きた「平成の不祥事」)
第4章 コロナで露呈した日本の弱点(テレワークと日本型組織は水と油;自粛警察、SNS炎上にみる「大衆型同調圧力」;コロナ対策が後手に回る必然)
第5章 同調圧力にどう立ち向かうか(同調圧力に対処する三つの戦略;構造改革戦略;適応戦略;共存戦略)
著者等紹介
太田肇[オオタハジメ]
同志社大学政策学部教授。1954年、兵庫県生まれ。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学博士(経済学)。必要以上に同調を迫る日本の組織に反対する「組織嫌い」だからこそ、「個人を尊重する組織」を専門に研究している。著書多数。近年、著作は海外でも高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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