出版社内容情報
小惑星が地球に衝突? 隕石は毎晩地球に降りそそいでいる! などなど、天文学の怖くて眠れなくなる知識を盛り込んだ入門書。
内容説明
小惑星・彗星が地球に衝突する?人類はスペースデブリに復讐される?ガンマ線バーストの恐怖プロキシマbに知的生命体は存在するか?読み出したらとまらない、スリリングな天文のはなし。
目次
1 身の回りにある宇宙からの恐怖―危険な太陽系(隕石は毎晩降りそそいでいる;小惑星・彗星の衝突による大絶滅の恐怖;スペースデブリが降りそそぐ日 ほか)
2 宇宙は危険に満ちている―恒星や銀河の世界からの恐怖(そもそも宇宙はなぜ怖い?;ブラックホールに近づいたら;いつ起こる超新星爆発 ほか)
3 明るくない宇宙の未来―宇宙論の不気味な世界(アンドロメダ銀河が天の川に衝突する?;不気味に加速膨張している宇宙;宇宙の寿命はあと何年? ほか)
著者等紹介
縣秀彦[アガタヒデヒコ]
1961年長野県生まれ。国際天文学連合(IAU)・国際普及室(OAO)室長、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台・准教授。総合研究大学院大学・准教授、宙ツーリズム推進協議会・代表、信濃大町観光大使、日本文藝協会会員ほか。東京学芸大学大学院修了(教育学博士)。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
22
原っぱに寝転んで青空以外に何も視界に入らない状態で空を見続けていると突然、身体が吸い込まれそうな感覚に捉われて思わず怖れを感じることがある。素潜りをしていても海底がみえなくなると怖いから、知らないことやよく分からないことに遭遇すると人間は怖さを感じるものなのだろう。夜空ノムコウの世界なんて仕事や生活に追われる身には考えも及ばないが、宇宙に関する様々な事象が怖くても楽しい本だった。悩みを抱える中高生が読むと視野が広がって良いかも。宇宙の95%を占める正体不明のダークマターとダークエネルギーはでも別物なんだ?2020/08/05
きみたけ
15
もしも巨大な隕石が都会に堕ちたら...君の名は。を彷彿とさせる内容ですがあり得ない話でもないですよね。太陽のスーパーフレアや磁気嵐の恐怖や、ベテルギウスの超新星爆発で地球はどうなる?など、遠い将来にいつか起き得るであろう現象を紹介しています。まあ個人的に怖くて寝れない程ではなかったかな~(笑) 挿絵も程よくあってとても読みやすかったです。 「広大な宇宙に接すると小さなことでくよくよしてもしょうがない」--以前キャンプに行った時に見た満天の星空を思い出して、ほんとにそうだなと共感しました。2020/10/03
hal
15
初心者向け天文学エッセイといったところでしょうか。もっと詳しく書かれたら、それはそれで私はついていけなかったでしょうが、SFでお馴染みの名前が色々出てきて楽しかったです。天体観測がしたくなりました。宇宙の英訳がspace(近場の宇宙)universe(広大な唯一の宇宙)cosmos(哲学的。カオスの対義語)と違うとかで、ちょっと覚えておきたい。2020/06/21
シャンディガフ
8
最後の宇宙の未来年表は、恐怖でもあり楽しみでもある。叶うなら銀河の衝突見てみたい。2021/11/13
ペカソ・チャルマンチャイ
7
怖くて…はシリーズものだから、タイトルに意味はない。最新の天文学情報が分かりやすく書かれている。予備知識無しでも多分大丈夫。2020/06/30