出版社内容情報
楽天的な性格が苦労を呼び、その苦労を何度でも楽天で乗り越えた――ミリオンセラー『九十歳。何がめでたい』著者の元気が出る人生論。
内容説明
波乱の人生を元気に怒りながら生き、辿りついた真実。読むだけで元気が出る!痛快人生論。
目次
打たれ強くなるには(私の場合;幸福の下絵 ほか)
私が思ういい女、いい男(かくあれとは申さず;気質の問題 ほか)
人生は美しいことだけ憶えていればいい(楽天的に生きる;想像力が大事 ほか)
過ぎし日の対談 今の幸せ 昔の幸せ(お相手 遠藤周作氏)(何が不幸で何が幸せ;年中損しているのが幸せのコツ ほか)
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
1923(大正12)年、大阪生れ。甲南高等女学校卒業。1969(昭和44)年、『戦いすんで日が暮れて』(講談社)で直木賞、1979(昭和54)年、『幸福の絵』(新潮社)で女流文学賞、2000(平成12)年、『血脈』(文藝春秋)の完成により菊池寛賞、2015(平成27)年、『晩鐘』(文藝春秋)で紫式部文学賞を受賞。2016(平成28)年、『九十歳。何がめでたい』(小学館)が大ベストセラーとなった。2017(平成29)年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
120
タイトルの言葉『悲しいことは忘れなさい。人生は、美しいことだけ憶えていればいい』は、戦後にエリザベス・サンダース・ホームを創立した沢田美喜さんの言葉。この言葉だけを胸に刻んで本を閉じたい。ご自身は、そうではないのかしら。かなり毒々しい印象を受けた。しかし、この言葉の美しさを伝えられる方なのだから、偽悪的なところを強く出されたのだと思いたい。2019/10/16
みい坊
38
佐藤愛子先生の本に触れたのは中学生のころ。長い長い間、先生のエッセイに励まされ、教えられて来ました。結婚して東京を離れてからは慣れない土地で生きていくなか、迷い泣きたいとき何度も佐藤さんの本に力を貰ってここまで来ました。なので、この本に収録されている文章は全てが既読。懐かしく読みました。困難から逃げると辛くなる。むしろ受け止めて生きる。佐藤先生の生き方に触れて、また、明日から頑張ろうと思えます。2019/05/26
パフちゃん@かのん変更
32
1979年から2016年までPHPに載せられたエッセイから選ばれたもの。佐藤愛子さんは正直で人に気兼ねせずまっすぐ生きてこられた気持ちのいい人生だ。長生きして書き続けていただきたいと思う。15,6歳の頃出会ったという遠藤周作氏との友情がうらやましい。2021/03/15
アコ
24
1979年から2016年『PHP』掲載エッセイ16篇。いずれも著者らしい痛快人生論。/【現代に生きる難しさ】を語る際に「現代の若者が打たれ強くないとしたら、それは逃げ場がありすぎる社会に育ったため。逃げ場がどこにでもある、公の助けもたくさんある」とあったが、決して懐古主義にもならず、ただ自分たちは違ったから打たれ強くなるしかなかったのよねーと嫌味なく書ける人はあまりいない。こうしたところに品格が出るし、信頼できると感じた。/著者4冊めなので既読エピソードも多く、文字の大きさもあってサラッと読了。2020/10/03
ひな
20
”美徳” たしかに聞かなくなった。捉え方によっては古いと思われるかもしれないけど、その中に私は ”美しさ” ”丁寧” というものを感じた。その昔 ”男は男らしく、女は女らしく” という時代があり今それを口にすると ”差別” ”男尊女卑” と言われるかもしれない。でも女性である私も、私自身で言えば いくつになっても ”女性らしく” いたいと思っている。そのうえで、大切な人たちを守るための強さが欲しい。そしてそれ以上に、人に優しくありたい。そうして精一杯 生きた最期に『あぁ…おもしろかった♪』と言えたら最高☆2020/01/16
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