出版社内容情報
密室空間で殺されていく仲間たち……ともに罪を犯すために集結した10人の中に裏切り者がいる!? 史上最悪の復讐劇を描いた長編ミステリ。
石持 浅海[イシモチ アサミ]
著・文・その他
内容説明
那須高原にある保養所に集まった、絵麻をはじめとする十人の男女。彼らの目的は、自分たちを不幸に陥れた企業「フウジンブレード」の幹部三人を、復讐のために殺害することだった。計画通り一人目を殺した絵麻たち。次なる殺人に向けて、しばしの休息をとった彼らが次に目にしたのは、仲間の一人の変わり果てた姿だった―。クローズドサークルの名手が挑む、予測不能の本格ミステリー。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年生まれ。日本の小説家、推理作家。男性。2003年、『月の扉』が『このミステリーがすごい!』2004年版で第8位、『本格ミステリ・ベスト10』2004年版で第3位に選ばれ注目される。2005年、『扉は閉ざされたまま』が『このミステリーがすごい!』2006年版、『本格ミステリ・ベスト10』2006年版の両方で第2位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾Yoko Omoto🐾
155
様々な理由からある企業に恨みを持ち、復讐と称して幹部達の殺害を企てた10人の男女。ミッション遂行の為にとある施設に集まった彼らだが、仲間内で動機の判らぬ連続殺人が勃発する。次々と仲間が消えていく中、犯行動機を理詰めで追求し裏切り者なる犯人へと肉薄していく、石持節全開のロジカルディスカッションミステリ。探偵役・犯人・オブザーバー、全員が同じ目的を持つ復讐者であるという大前提の下、特殊な状況に身を置く者達の特異な倫理観で成立するストーリーは、まさに石持ミステリの真骨頂だ。結末の容赦の無さもまた最高に良かった。2018/12/09
ジンベエ親分
118
ああ、石持浅海だぁ(笑) もう動機も行動原理もムチャクチャ(褒め言葉笑) ある企業幹部に復讐するために集まった10人のうち1人が殺害される。彼らはもう1人目に復讐を遂げているのでもちろん警察には通報できない。そもそも犯人を見つけた方が良いのか?という議論から始まるのは前代未聞だろう。つまり彼らの最優先は復讐の完遂であって、犯人探しをすることが復讐の妨げになってはならないから。徹頭徹尾、「復讐者」の論理で思考し行動するカラカラに乾いた空気感が面白い。そして終盤の展開、犯人が判明した後の結論も凄まじい。満腹w2018/10/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
109
石持さんらしい限定的なクローズドサークルもの。タイトル通り崖の上で踊ってますな。2018/11/08
みかん🍊
101
ある会社の幹部たちに復讐する為に集まった10人の復讐者たち一人の殺人を結構したが、その直後仲間が殺される、警察には通報できない保養所の中で次々と殺される仲間たち裏切り者は誰なのか、石持さんらしいクローズドサークルミステリー復讐の動機が疑問ではあるが登場人物が多いので人物相関図を描きながら読み進める、たくさんの死者が出るわりに恐怖感やおどろおどろした感はなく復讐目的で集まった人達の為か冷静沈着に推理を進めて行く。復讐者には敵か味方しかない。2018/12/04
yu
98
Kindleにて読了。とある会社に恨みを持った人々。目的は、社長、専務、開発部長の3人を殺害するために集まっていた。一人目の開発部長を殺害後、残り2人の殺害計画を確認。しかしその後、仲間の一人が殺される。会社の保養所であり、外部からの犯行ではないことがわかる。一体誰が、殺害したのか。残り2人の殺害計画はどうなるのか。面白い設定で、続きが気になり一気読み。2019/12/28
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