出版社内容情報
「死ぬまで現役」な人生100年時代。あなたはどう働く? 「AIが人を喰う」時、どんな仕事をゲットできる? 生き残り方をリアルに紹介!
内容説明
10年後、幸福をつかむ人は何が違うのか。「昭和と平成の常識」をぶち壊し、生き延びるためのバイブル。
目次
1 生き方・働き方が衝撃的に変わる未来(テクノロジーのスーパーノバ;「カルチャーデック」の衝撃 ほか)
2 前近代的な身分制社会・日本(世界も日本も「リベラル」になっている;「ネオリベ型福祉国家」の真実 ほか)
3 会社や管理職はなくなるのか?(エレファントカーブが教えてくれること;日本には低スキルの移民がやってくる ほか)
4 「未来世界」で生き延びる方法(雇用の完新世は終わった;「やればできる」グロテスクな未来 ほか)
著者等紹介
橘玲[タチバナアキラ]
1959(昭和34)年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
103
「不条理な会社人生」はなぜ生まれるのか?今となっては絶賛不評中の日本型雇用(終身雇用・年功序列・企業別組合の3点セット)にもとづくことは広く知られていることだろう。ではその日本型雇用の源流は何か?これも1940年の国家総動員体制に端を発することとして経済学者ではコンセンサスが得られている。この本のすごいところは、それらの知識を前提として「不条理な会社人生」が戸籍制度に挙げてもとづくものとしていることだ。戸籍制度がなぜブラック企業を生み出すのかは読んでのお楽しみw2019/04/21
あすなろ
63
経営学では古くからある概念である所謂旧来のイエ制度に縛られて働き方改革叫ばれる現代日本を、様々な刀で小気味良く斬っていく。後10年でサラリーマン絶滅する日本社会に警鐘を鳴らして。確かに変わると思う。世に傀儡するAI云々は手法でしかなく、それ以前に人口体系が変わるのだから。超高齢社会とミレニアム世代の中核化とその後を付いてくる更なる新しい世代。変わって当然なのである。グローバル潮流も当然ある。それを乗り切っていく為に僕も貴方もどうするか?それを軸に据えて読むと有益な情報達がそこにあるのである。2019/04/14
すしな
49
017-24.最初、日本の会社員の忠誠心が外国よりもかなり低いというのを聞いて意外に思いましたが、いまだに、士農工商的な序列、親会社か子会社かとか、プロパーか中途か派遣かでの、処遇の違いは明らかに残っていますし、ここ数年の閉塞感なんかもみると、そりゃそうかと納得しました。ただ、日本は多くの優秀な人材が会社に閉じ込められている状態なので、優秀な人が自由に仕事しているアメリカよりも、むしろ成功できる可能性が高いとのことでした。これからは学生からアプリ開発やビジネスの実践しておいた方がいいんでしょうね。2024/02/17
ちくわ
44
日本型雇用の歴史や海外との比較等を見て、現代日本が『不条理』に塗れ、課題を先送りにした『ツケ』で溺れかけな事実を知る。国民への『刷り込み』や不都合を『隠蔽』した帰結?とも感じるが、国への怒りよりも己の無知を恥じるばかり。読了し様々な知見は得たが、で自分は今後どうすれば?と若干路頭に迷った気がした。働き方を1.0→2.0→3.0→4.0とバージョンアップするだけで万事好転するとは思えないし、多くの脱落者も出るだろう。それでも『脱皮できない蛇』が嫌なら、自問自答しながら変化に適応していくしかないんだろうね…。2023/12/04
小木ハム
34
社員と企業はそう遠くない未来に対等な立場になり、個人FA契約が増えていく(4.0)、しかし日本の働き方がなかなか変わらないのは既得権益を守る層(2.0)が仁王立ちしているから、という話。若くて人的資本の無い人は、サビ残低賃金白目スパイラルから抜け出せない。日本社会は終身雇用や戸籍制度といった『イエ』で個人を縛りつけるが、なまじグローバル化が進むから亀裂が生まれてるんじゃないかなと感じます。2.0を守り続けたいなら、いっそムラ社会化を推進して観光立国にすれば上手くいくかもしれない(無責任)。2019/06/02
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