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出版社内容情報
生前退位の前に知っておきたい、皇室、天皇陛下の話。憲法の中の天皇、天皇の歴史、皇室の未来とは? 池上彰さんと一緒に考える一冊。
池上 彰[イケガミ アキラ]
著・文・その他
内容説明
「天皇制」はいつできたの?「生前退位」は何年ぶり?「宮家」って何ですか?いまさら聞けない「天皇」の話この一冊ですべてわかる!
目次
はじめに なぜ天皇と皇室について知る必要があるのか
第1章 憲法の中の天皇
第2章 知っておきたい日本の皇室
第3章 歴史の中の天皇
第4章 天皇と皇室の仕事
第5章 生前退位と皇室の未来
天皇家の執事が語る皇室の素顔―対談・元侍従長・渡邉允
おわりに 平成が終わる今だからこそ、天皇について考える
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県に生まれる。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。慶應義塾大学卒業後、1973年NHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。1994年より11年間、『週刊こどもニュース』でお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年にNHKを退職し、フリーのジャーナリストとして活躍中。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
120
図書館本 ことしのナツイチ対象本で戦国時代の京都はならず者が跋扈する無法地帯になっていたということを知ってはいたのですが皇族もその悪影響を免れなかったのですね。財政不足で葬儀やら儀式ができない…それでも今現在まで皇室は続いているのですね。結構強力な王室であるというのはうなずけます。 後、神道のシャーマン代表のような皇室で自然科学の勉強が行われているというのも意外。2019/10/05
ごへいもち
47
相変わらずのわかりやすさ。同じ一人の人間として生まれたのに天皇という立場だからと陛下にこんなに重責を負わせてしまっていいのだろうかと思いました。気楽な庶民には想像もつかない窮屈さ…2020/02/08
hk
24
明治憲法は欽定憲法(ザックリ言えばトップダウン型)ではあるが立憲主義的な色彩の強い憲法に仕上がっている。ここには伊藤博文の影響力が強い。伊藤は不平等条約を改訂するために世界標準に合わせる必要があると説いた。というのも、おりしも当時のワールドスタンダードは専制君主制(君主に無尽蔵の権力が付与される)から立憲君主制(君主の権限が制約を受ける)への過渡期だったためだ。かくして伊藤の進言をいれて、欽定憲法ではあるが立憲主義の明治憲法が公布されることとなる。……といった具合に憲法と天皇についての見識を得られる一冊。2018/11/30
謙信公
21
天皇・皇室の歴史、お務め、お人柄などの池上流解説。天皇(現上皇)陛下ご自身、憲法の下での天皇のあり方を考え続けてこられ、常に国民と共にいて「統合の象徴」であろうとされてきた。日本人は心のどこかで天皇という存在の必要性を感じ、敬愛し、まとまることができた。天皇が続いてきた所以だ。気になったのは、戦後皇籍から離脱した旧宮家に関し、世論調査で7割が反対し、復帰は現実的に難しいとすること。過去に皇籍復帰した天皇もおり、女性、女系の区別もつかない世論調査の重視など、これには賛同できない。女系天皇への誘導にも思えた。2021/09/22
りょちみ
20
平成が終わるこの節目に読めて良かったです。昔は、天皇は多分判子押したり国の行事に参加するくらいしかしてないのかな、なんて思っていたこともありました。ただこの本を読むと、戦没者や被災者への慰霊や、想像以上の国事行為、公的行為があることがわかります。天皇陛下が、日本国民統合の象徴として、常に考え続けられながらご公務していたことがわかります。特に、生前退位については、皇族や皇室、日本国民、政府のことを考えに考え抜いてでてきたお言葉なのだと思います。条項になられてもお元気でいていただきたいと常に願います。2019/04/11