出版社内容情報
日本の独立のために何をなすべきか。攘夷思想とも欧米崇拝とも一線を画した福澤の「しなやかで強靭な日本精神」に肉迫する刮目の書。
小浜 逸郎[コハマイツオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
5
図書館にて。福沢諭吉を取り上げた歴史評論である。お終いの章ではTPP批判が扱われており、グローバリズム対健全なナショナリズムという構図が著者の思うところのようだ▲先に角川文庫、ビギナーズ日本の思想・学問のすゝめ現代語訳を読んだ。そちらの翻訳者は戦前生まれ(佐藤きむ等。佐藤紅緑関係)。本書、小浜は団塊の世代。ビギナーズ文明論の概略現代語訳は団塊ジュニアの先崎彰容。1974生なので、わたしは同い年だ。次はそちらを読む2021/12/03
トラ
5
福沢諭吉については知らないことも多く、更に幕末にも疎いため、読むのに苦労しましたが得られるものは多い本でした。まだまだ小国だった日本が、大国と渡り合うために福沢を始めとする先人たちがどれだけ苦心したかが窺えます。自分たちが守ろうとした日本が、悪い方向に「改革」しようとしているのを見たら彼らは嘆くのではないか、という著者に共感しました。彼のような先生に教わることができた門下生は、幸運だったのではないかと思います。2018/06/21
mokutan
0
福沢諭吉。国の体制、政治や経済、についてここまで深く書物を残している人だったとはつゆ知らず。 まずは学問のすゝめから、再学習し直します。2018/11/11