出版社内容情報
ファンタジーでありながら考えさせられる。情報工学の専門家が書いたファンタジー小説。子どもから大人まで楽しく読める3篇。
笠原正雄[カサハラマサオ]
著・文・その他
内容説明
雨不足を解消する謎の男の活躍「雨男の唄」。少年と犬のファンタジックな大冒険「カラスの大王物語」。人間の心のなかに潜む美しい思い出と暗い闇がハーモニーを奏でる「2センチの隙間」。誰もが懐かしいと感じる不思議な世界。親子でも楽しめる3編の物語。
著者等紹介
笠原正雄[カサハラマサオ]
東京都生まれ。大阪大学大学院博士課程修了。工学博士。大阪大学工学部助手・助教授を経て京都工芸繊維大学教授。大阪学院大学教授。この間大阪大学教授(併任)。米国ベル電話研究所研究主任。中央大学客員教授。郵政省郵政研究所研究顧問(初代)等を歴任。21世紀情報文化研究センタにて、情報工学の研究、コンテンツ創作に励む。早稲田大学理工学研究所招聘研究員。京都工芸繊維大学、大阪学院大学各名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
164
作者はミクシィ創業者の父親。大人のファンタジー短編集。始めの『雨男の唄』が好み。しかし、大人と子どもの境って、いつから?どこからだったのだろう。案外2センチの隙間のこちら側と向こう側で仕切られていても、心の中は仕切りなどない。・・はずなのだったりする。いつかに望んだはずの物語を書き上げた作者は、さぞかし幸せなのだろうと思った次第。2018/05/25
ムーミン
15
やさしい。あたたかい。2019/07/21
てつろう
8
雨男の唄 カラスの大王物語 2センチの隙間の3つの短編集。ファンタジーな物語。あのミクシーの創業者を育てた父親の小説だと知ってうなづける。情報処理の大学の先生が温められた物語。家族の温かみを感じた2018/08/04
HaruNii
4
3つの短編集。「雨男の唄」は、毎年雨不足で悩まされている東京都の救世主となるべく毎年雨男が上京する話。 楽しめました。 2019/06/23
CD
3
ファンタジー児童文学かと思ったら、表題作はそうでもなかった。作者はミクシィ会長のお父さん。ミクシィ会長のおかげでこの本を出すことになったのか、たまたまタイミングがそうなったのか因果関係はわからないけど・・・。家族への愛情は伝わってきました。ビジネス的な参考には全くならないと思う。2022/02/07