内容説明
運命を受け入れつつも、己を貫いた稀代の名女優は、何を思い、何を語ったか。最晩年に寄り添った養女が記す真の姿。
目次
災難です、災難!大災難
母は私にとって反面教師だった
キャベツは、芯にザクッと包丁を入れると、バラバラッと葉がとれるのよ
俳優もスタッフも、だれかれの区別なくみんなが平等に一本のクギであった
わざわざ映画館まで足を運んでくれて、自分の財布からお金を出して、私が出ている映画を観てくれた人達、その一人一人が、私の勲章です
これは読者に対する詐欺ですよ!
いつも人にぶら下がって歩いてるからです
あなたのことは全部わかってます!
Not,yet.
断ることも能力です〔ほか〕
著者等紹介
斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業後、高校教師、テレビ構成作家を経て「週刊文春」の記者を20年務め、2006年フリーに。1999年、処女小説「青々と」で日本海文学大賞奨励賞受賞。記者時代から松山善三・高峰秀子夫妻と交遊があり、2009年、養女となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あじ
47
高峰さんの前では、おこがましくて何も言えなくなる。知れば知るほど、その“言辞”の深意が食い込んでくるようになったからだ。常に人間を見つめ、自身と向き合ってきた人だから、反芻の回数も限りない。“言辞”ひとつが圧縮された人生の非常食のよう。この喩えを高峰さんは一蹴されるだろうけど。だからといって私を否定する事もないと、分かっている。2018/02/26
月華
2
図書館 新刊コーナーで見かけて借りてみました。読めば読むほど、高峰さんの強さを感じます。どのようにしたら、周りを恨むことなく、まっすぐ前を向いた生き方ができるのかと思いました。「母は私にとって反面教師だった」という言葉が印象に残りました。連載の関係か、同じことがかなり重複しているのは気になりました。2018/03/19
yoyogi kazuo
1
内容は素晴らしいが著者の他の本との重複が多いのが残念。2022/01/10
ケンチャンア
1
昭和の大女優高峰秀子さんの養女となった著者の秀子さん賛歌。年代的にはバリバリの女優だった頃の秀子さんは知らないが、昨年映画館イベントで「張込み」「馬」を鑑賞した。秀子さんの養母に対する悪し様な書き方には違和感。2018/04/06
永野間かおり
0
高峰秀子さんの厳しく凛とした姿勢には、それを裏付ける経験と知恵が随所に反映されているのだろうと思えるエピソードの数々。自分の軸をもつ人は強いし、そのまっすぐな姿勢が信頼と支持を集めるのだろうと思った。2024/04/23