出版社内容情報
日本初の女性報道写真家として96歳の時に脚光を浴びた著者は笑顔も素敵な103歳。老いない秘訣と伝えておきたい大切なことを語る。
内容説明
好きな人に電話をかける。それが長生きの秘けつ。一人暮らしから、100歳で骨折してケアホームへ。日本初の女性報道写真家が、いまもチャーミングな理由。
目次
人生103年を振り返れば
日本初の女性報道写真家誕生
年は取るものではなく捨てるもの
ただいまシニアメゾンで
いつも、いつも、ときめいていたい
いつでも恋を
食べることは命を養うこと
時代を目撃してきました
明治生まれの女性たちに学ぶ
なんでも一生懸命
まだまだやりたいことがたくさん!
著者等紹介
笹本恒子[ササモトツネコ]
1914年東京生まれ。1940年財団法人写真協会入社。日本初の女性報道写真家に。以来、1世紀を超えて、歴史を動かす時代の肖像を撮影し続ける。一時期写真を離れるも、71歳の時に再び活動開始。日本写真家協会名誉会員。2011年吉川英治文化賞、日本写真協会功労賞、2014年ベストドレッサー賞特別賞、2016年米国ルーシー賞、他多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
53
切ないタイトルだと思いきや孤独など微塵も感じさせない、バイタイリティ溢れる最新刊でした。一世紀に及ぶ人生の節目節目を、飾らぬ言葉で紡ぎます。日本初の報道女性写真家 笹本恒子さんの、若き感性にアンテナを伸ばして。今日を生きて明日を生きる、安心して暮らせる日本を守りながら。◆既刊と内容は被りますが、初めて笹本さんを知る方にはお薦め出来ます。写真集「恒子の昭和」と併せてどうぞ。2017/12/22
くろにゃんこ
30
タイトルで借りたらすごい人でした。日本初の女性報道写真家として戦前から活躍してたくさんの著名人を撮ってきた方。車椅子の生活となっても前向きで日々を楽しんで・・・今は106歳とのこと。コロナ禍をどう過ごしているのでしょうか。2021/08/22
こうちゃ
23
敬意を込めて ☆5 日本初の女性報道写真家の笹本恒子さん。 100歳でベストドレッサー賞を受賞したり、昨年4月には「世界一受けたい授業」に出演してウイットに富んだお話をしたりと、皆を驚かせている笹本さんに、いつまでもチャーミングでいられる秘訣と人生で大切なことを教えていただく本。近影も文章も若々しく、とても103歳とは思えない。タイトルの”どこを向いても年下ばかり”ではないけれど、何だか自分が”ひよっこ”に思えてくる。何歳になっても誰かを好きになったり、ときめいたりすることが若さの秘訣でもあるのだ。2018/01/20
G-dark
14
わたしが特に好きなのは以下のエピソード。著者は国から「高齢者向け給付金」をもらった時、新しい地球儀を買ったそうです。「世界のニュースを見ながら、それがどこで起きているのだろうと、すぐにくるりと回して探してみる。楽しいですよ。お若い方にも、ぜひ地球儀をそばに置いてほしいですね。くるり、くるりと、世界を想像する。そこに生きているたくさんの人たちの命と暮らしを想像する」という瑞々しい感性が素敵。わたしも早速、お洒落な地球儀を買って、くるり、くるりと回して、そこに暮らす人たちのことを想像してみようと思います。2020/04/26
sayuri
14
日本初の女性報道写真家で御年103歳になられる笹本 恒子さん。 本著は年齢を重ねてもチャーミングでいられる秘訣がシンプルに綴られたエッセイです。 「第八章 時代を目撃して来ました」では著者の経験した戦争、事件などが綴られています。 長く様々な時代を生きて来た著者だからこそ感じる思いが要所要所に表現されていて、説得力がありました。 笹本さんの様に、いつでも笑顔を絶やさず、好奇心とときめきを持って強くしなやかに生きていけたらと思います。 合間に何枚か登場する笹本さんの笑顔の写真もとても素敵でした。2018/02/04