PHP新書<br> リベラルの毒に侵された日米の憂鬱

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リベラルの毒に侵された日米の憂鬱

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569837734
  • NDC分類 304
  • Cコード C0230

出版社内容情報

「リベラル」という言葉、日本では美しいイメージだが、世界では「本当は腹黒い」と考えるのが常識!? その恐るべき本質を解き明かす快著!

ケント・ギルバート[ケントギルバート]
著・文・その他

内容説明

「アメリカ人の常識からすると日本人の『リベラル』という言葉の使い方は、吹き出しそうになるほど、おかしいです」―。日本では「リベラル=『左翼』と呼ばれたくない人たちの自称」とさえいわれ、立憲民主党、社会党から共産党までが「リベラル勢力」と称される。だが、これはあまりにも変だ。アメリカでは「リベラル=腹黒い、抑圧的、うっとうしい、傲慢」が常識となりつつあり、魔女狩り的な息苦しい社会が生まれている。日本人は、そんな「リベラルの危険性」に気づいているのか?アメリカの悲惨を繰り返さぬための考え方を熱く語った渾身の書。

目次

第1章 日本の「リベラル」は、あまりに変―本当の意味をわかっていますか?(三島由紀夫『春の雪』に強烈な衝撃を覚えた理由;宗教的戒律から自由になりたいのが「リベラル」 ほか)
第2章 リベラルは「腹黒い」!?―アメリカを覆う「全体主義」的な息苦しさ(なぜ、ヒラリー・クリントン候補が負けたのか?;「秘密裏にダーディーなことをやっていたに違いない」 ほか)
第3章 「自助(セルフ・ヘルプ)」こそが基本―あるべき社会の形(ボランティアの「善意」と政府の「福祉」の根本的な違い;助けすぎは人間をダメにしてしまう ほか)
第4章 「徳」と「自由」の理想を奪還し、国を取り戻そう―日本が進むべき道(なぜ日本人は「リベラル」に惹かれるのか?;日本の「徳」の伝統はそれほどまでに素晴らしい ほか)

著者等紹介

ギルバート,ケント[ギルバート,ケント] [Gilbert,Kent Sidney]
米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。71年、米ブリガムヤング大学在学中に19歳で初来日、九州を中心に約2年居住。75年、沖縄国際海洋博覧会の際にアメリカ館ガイドとして再来日、米空軍嘉手納基地内に約半年居住。80年、米ブリガムヤング大学大学院を卒業し、法学博士号と経営学修士号、カリフォルニア州弁護士資格を取得。東京の国際法律事務所に就職。83年、テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。その後もバラエティ番組、ドラマ、CM、映画、講演等の多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきこ

22
日本とアメリカにおける「リベラル」の定義の違いや、行き過ぎた「リベラル」による弊害などについて論じられた一冊。「自由」や「平等」を求めすぎた結果、真逆の「全体主義的で息苦しい社会」になりつつある両国の現状については、私も違和感を感じていたので、とても興味深く読むことができました。「自助(セルフ・ヘルプ)」こそが社会の基本という考え方にも共感しました。2018/05/14

hk

21
「腹をすかせている者に魚を施すな。魚の釣り方をこそ教えよ」という諺をひいて、自助自立を念頭に置いた公助を行うべしと著者は述べている。 どういうことか? 困窮した人がいるからといってむやみやたらと政府が現金を支給してばかりいると、やがて社会保障依存症患者が横溢してしまう。”道徳心の退廃”である。だからそれを予防するために、公助は自立支援という目的のために行うべきだと云っている訳だ。 だがどうだろうか? 軽福祉のアメリカという国ではモラルハザードが酷いと聞く。倫理的退廃の原因は社会保障以外にあるのではないか?2018/06/30

ネコ虎

14
米国におけるリベラルの、蔑称としての意味がよくわかる。それが米国の分断をもたらしていることも。日本のマスコミは米国のリベラルがわかっていない、というより知ろうとしないから米国の現状を分析できないし、日本のリベラルも誤魔化しとして使っても恬として恥じない。今や共産主義より脅威だし厄介なイデオロギーとなっている。米国より日本のほうが悪のリベラル耐性がないかもしれない2018/05/17

トラ

9
リベラルとは何なのか。アメリカでは色分けが分かりやすいのに対し、日本のリベラルは倒錯が甚だしいものだと感じました。著者の主張には同意することも多いですが、アメリカの凄まじい格差を見ると「自助」を促すだけでは対策が難しくその舵取りの難しさに思いを馳せました。しかし、まともな野党がいないのが政権支持層にせよ、不支持層にせよ日本にとって不運ですね……(国会を欠席し続ける野党議員達を見ながら)2018/04/28

gentleyellow

6
アメリカ生まれの爺さんの繰り言。しかし、見識ある爺さんの繰り言であり、聞いておいたほうが良い。話半分に聞いても新しい視点や知識が入ってくることだろう。 内容は、アメリカではリベラルの悪印象が強いこと、人権保護活動がかえって悪い結果ももたらしていること、それらを無視していた大手マスコミと知識人が大衆から信じてもらえなくなっていることなど。日本も既に同じ道を歩み始めているので、今から軌道修正……いや無理か。失敗した後の対策を考えておくべき。2018/05/31

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