出版社内容情報
「病は『治す』のではなく、『治める』もの」など、70年以上も医者にかからずに健康を維持してきた著者が、その独自の養生法を紹介。
五木 寛之[イツキ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
悩みつつ生きる知恵。五木流「いい加減」養生法のススメ。
目次
第1章 人生百年時代の「今」を生きる(百年を生き切るための「こころ」と「体」の整え方;「何のために生きるのか」を考える時 ほか)
第2章 自立して生きる喜び(約七十年間、私が病院に行かなかった理由;病は「治す」のではなく、「治める」もの ほか)
第3章 「こころと体」の動かし方(「こころと体」のコミュニケーション回路を開く;大切なのは「不調を生み出さない」工夫 ほか)
第4章 今からできる「養生」のヒント(養生は百人百様。いろいろな方法を試してみる;「気休め」は、ふっと一息つくために有効な方法 ほか)
第5章 「一日の生」を楽しむ工夫(「末端ケア」が全身の健康をつくりだす;内からも外からも冷やさないように気を付ける ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。平壌で終戦を体験し、47年引き揚げ。早稲田大学中退後、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』他で吉川英治文学賞、2002年菊池寛賞受賞。2010年長編小説『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
135
五木寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。100歳時代を見据えた著者のゆるい健康指南書。著者は100歳まで生きそうですが、私はせいぜい80歳まで(しかも健康寿命前提)でOKです(笑) https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83760-42018/07/16
アルピニア
60
著者の経験から出たアドバイスが心に響く。「『諦める』とは、明らかに見極めること。現実を見極めて、期待感や不安に心を曇らせることなく、事実を受け止めること。」「病気と『ともに生きる』と覚悟してみる。」「『和して同ぜず』とは、群れの中に居て、それでも自己を失わないこと。」「自分にできることなど高が知れていると気づき、天命(他力)に身を委ねる。」特に実践したいと思ったのは、自分の「身体語に耳を傾ける」ということ。自分の体とコミュニケーションを取りながら、不具合を治めつつ、一日の生を楽しみたい。2019/03/30
カレー好き
21
五木寛之さんの人生百年時代を生きるための指南書。何ごともほどほどが良い。自分に合った健康法を探す。風邪は自浄効果があるので適度にひくが良い。体をリセットするってこと。自分は何のために生きるのか。死について考えることは、生きる意味を考えること。宇宙とつながる個人をイメージ。エレカシの歌のようだ。2024/04/11
すうさん
7
再読した。相変わらず本の題を忘れていて、読み始めて何か読んだことあるな~と思い出してきた。笑 しかし内容はいつも心に染み入るものだ。「こころ」の整え方は色々読むのだが、「体」の整え方の本は普段はほとんど読まない。しかも本書は医学本ではなく、五木寛之独自の「養生法」であり、万人受けするわけがないのに私には不思議としっくりくる。著者も85歳を超えているはずなのに本当にお元気な様子。芸術家をふくめ作家は亡くなっても作品が残るのは素晴らしいことだ。私もいつか何かを残していきたいと思う年になってきた。2019/09/21
タペンス
5
悩みつつ生きるのが人生。自分が何を大切に思うのか、何のために生きるのかを自問自答することが生きる力になる。変化することが生きること。諦めきれない自分をまず自分自身で認める。和して同せず。ともに生きながらも全体に溶け込まない。2021/02/15