PHP新書<br> 日本の建築家はなぜ世界で愛されるのか

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PHP新書
日本の建築家はなぜ世界で愛されるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569835983
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

ニューヨークのMoMA、ルーブル美術館、ボンビドー美術館など世界的建築の国際コンペで勝ち続ける日本人建築家の活躍を活写する一冊。

五十嵐太郎[イガラシタロウ]
建築史家、建築評論家

東北大学 都市・建築理論研究室[トウホクダイガクトシケンチクリロンケンキュウシツ]

内容説明

槇文彦がニューヨークグラウンド・ゼロの再開発で手掛けたワールド・トレード・センター、青木淳のルイ・ヴィトン店舗の設計、谷口吉生のMoMAの増改築、SANAAのルーブル美術館ランス別館、坂茂のポンピドー・センター‐メスの設計…。日本人建築家が国際コンペで勝ち取ったプロジェクトで生まれた建築物が世界中に点在している。世界の美術館で日本のアートが主流になっているわけではないのに対し、日本の現代建築家がそのハコを幾つも設計している。建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞の受賞者数は、アメリカに次ぐ第二位だ。日本人建築家が世界中で活躍し、愛される理由を活写。巻末に日本人建築家による世界各地の建築物リスト付。

目次

世界で高く評価されている日本の建築家
第1部 西洋と肩を並べた世代(アメリカで学んだモダニズム―一九二〇/三〇年代生まれの建築家(槇文彦/谷口吉生)
メタボリズムを世界に売り出した黒川紀章
磯崎新の建築マフィア
アメリカにおける日本建築の受容)
第2部 海外に影響を与える世代(野武士、世界を駆ける―一九四〇年代生まれの建築家(安藤忠雄/伊東豊雄/山本理顕/高松伸)
グローバリズムの波に乗ったスターアーキテクト―一九五〇年代生まれの建築家(SANAA/坂茂/隈研吾/青木淳)
アジアの植民地で活動した建築家)
第3部 国内外を意識しない世代(展覧会と教育から世界に進出する―一九六〇年代生まれの建築家(アトリエ・ワン/阿部仁史)
海外に活路を見出すロストジェネレーション―一九七〇年代生まれの建築家(藤本壮介/石上純也/迫慶一郎/田根剛)
グローバル展開する大手設計組織とゼネコン)

著者等紹介

五十嵐太郎[イガラシタロウ]
建築批評・建築史家。東北大学大学院教授。1967年パリ生まれ。2013年度の芸術選奨新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

20
日本建築界の系譜、ガイドブック。個人的な思いとしては、木質の材料を大型建築にどんどん採用していくこと。個人住宅としては、縁側のような曖昧な空間が海外でも受け入れられたら良いなと思った。戦前の日本建築は形そのものを洋式に反映させた内容が多かったが(洋館付き住宅など)現在は素材に紙、木材を多用して、木組みを取り入れたり、間取りのところで日本らしい特徴を建築に取り入れていると思う。2020/12/13

ネムル

10
おそらく版元の要請によるタイトルは軽く無視するとして、海外の側から日本現代建築の変遷、あるいは日本の閉鎖的な状況を確認出来る。磯崎によって作られたパイプ、そこを通って海外に繋がっていった安藤、伊東。またポストバブル以後の海外に死活を見いだす世代。スターダムにのしあがる経路は様々だが、まだ若い世代が多くのビッグ・プロジェクトに関わっているのがスゴい。ここ数年での安藤伊東隈ら巨匠の中国での活躍が目立つのは、成金趣味でステイタス・シンボルを建てたいだけにも見えるが、近場だから気軽に行けもするよな。2017/06/30

die_Stimme

4
建築に疎いので目が滑るところが多かったが勉強になった。個人的には本論以上に付章が面白かった。戦中日本が支配した地域(著者は「支配」という言葉を選択して使っている)における日本人建築家による建築と戦後の解体、再利用、保存などといった、それぞれの土地での「負の遺産」の扱い方など、それで一冊読みたいぐらいだった。2025/05/11

SoSoSo

1
2017年14冊目。専門家が書いてるのに非常に分かりやすかった。日本の建築家のこれまでとこれからの概観が掴めるし、取っ掛かりとしては最良の一冊。これキッカケに読みたい・見たいが増えた。2017/11/12

Mimuchi

0
実際の建築物を見に行きたくなりました。2017/06/17

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