出版社内容情報
強権主義リーダーの台頭、大国の保護主義化、大挙する移民、効かない経済政策……世界経済の「なぜ」と「これから」を徹底解説!
浜矩子[ハマノリコ]
同志社大学大学院ビジネス研究科教授
内容説明
激転―激しく転換するさま。著者が世界を見渡し頭に浮かんだその言葉は、辞書にはない。既存の転換という言葉にはない過激さや暴力性を孕む、目まぐるしい変化。今起きているのは、そんな変化だ。各地で踊り始めた自国第一主義の妖怪たちが世界を席巻すれば、その先には1930年代のような世界が待っているかもしれない。暗黒のるつぼに向かう「大激転」を阻むため、歴史に問い、事象の本質を見極める「知」という武器を授ける1冊。
目次
第1章 妖怪万華鏡時代―「激転」に向かって突き進む魔物軍団(今、求められる妖怪プロファイリング;鬼型妖怪、ドナルド・トランプ登場;数で勝負の欧州妖怪事情;マッチョのロシア、モナ・リザの中国;建国神話の世界を目指す妖怪アホノミクス;激転妖怪たちの危険度をどう測定するか)
第2章 簡単越境時代がもたらす政策不全―国境無き時代に翻弄される国々(国々の政策はなぜ無力化するのか;金融政策は誰のため?;財政政策は何のため?;グローバル時代の「内側」と「外側」)
第3章 激転妖怪たちが目論む政策異変―簡単越境時代への妖怪的逆襲(人々の絶望が異変の苗床となる;妖怪たちは財政と金融のどんぶり勘定が好物;通商政策の歯止めなきタイムスリップ;トリレンマが消える時、妖怪たちが目覚める)
第4章 激転妖怪たちをどう撃退するか―不可能を可能にするために(課題は二つ;グローバル時代再考;激転妖怪の見極めポイント;二つの「真」が出会う場所を目指して)
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年、三菱総合研究所入社以後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部長などを経て、2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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