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誰が天照大神を女神に変えたのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569832470
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

もともと男神だった天照大御神は、いつ、なぜ、女神となったのか。伊勢神宮成立の経緯とは? 古代史最大の謎を第一人者が解き明かす。

武光誠[タケミツマコト]
明治学院大学教授

内容説明

皇室の先祖であり、神道の最高神である天照大神は女神とされているが、女神を最高神とすることは世界的にみて極めて稀なことである。実はもともと「天照」などと呼ばれる男性の太陽神の信仰があったのだが、六世紀半ばに巫女の神「大日女」が合祀されて女神となったという。一体誰が何のために、こんなことをしたのだろうか?さらに七世紀以降、天照大神の信仰に伊勢の太陽神の信仰も加わったのだが、古来伊勢には別のご神体があったという。現在の伊勢神宮は、どのようにして成立したのだろうか?古代史を専門とする歴史家が謎に迫る。

目次

序 天照大神が女性であることは、日本史最大の謎
第1章 複雑な性格をもつ天照大神
第2章 なぜ縄文人は女神を信仰したのか
第3章 祖霊信仰と婿入り習俗
第4章 男性の太陽神
第5章 天照大神はいかにして女神となったか
第6章 天岩戸神話はどのようにして生まれたか
終章 伊勢神宮はいかにして誕生したか

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学科博士課程を修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ポチ

49
王家は自分達の先祖神を最高神とするために、男神であった『アマテル』を女神『アマテラス』に変え、優しい女神なら有力な男神の上位でも反感は買わないだろうと置いた。そして豪族達が信仰の対象として祀っていた思い思いの神が、実は天照大神の親戚や家来筋だったと言う世界観を作っていった。ありそうな話しですね。中心は中臣鎌子かぁ(藤原氏)。2017/02/12

ぽっぽママ

13
途中までは納得しつつ読むのですが さて結論は?というと私にはスッキリしなくて モヤモヤとした感じが残りました。2017/08/04

うたまる

4
「結論を先にいえば私は、中臣氏が6世紀半ばに高天原神話を整えたときに、(中略)男性の天照(アマテル)大神を、女性の天照(アマテラス)大神に変えたと考えている」……伊勢神宮と天照大神についての研究本。かなり合理的、だからこそ懐疑的。6世紀辺りの日本人がそんな論理的に神話の創造や編纂ができたとは思えないし、そのギミックに諸豪族が納得したとも考えられない。元伊勢についても、説明が足りなくて不満。嫌な言い方をすると、都合のつく部分だけで本書を仕上げたような感じがした。申し訳ないが、研究本というより妄想本だね。2017/06/30

白狐

3
日本にいた色々な太陽神が、天皇家などの影響で天照大神と一体化した……? ということなのでしょうか。2018/12/10

カツ

3
期待したわりにはイマイチでした。最後の三行で「かも」と言われてもね~。2018/11/16

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