出版社内容情報
コンビニは交差点の角ごとに売上が激変? 学生街への出店は要注意? 立地戦略にはビジネスの知恵が詰まっている!
榎本篤史[エノモトアツシ]
(株)ディー・アイ・コンサルタンツ取締役社長
内容説明
店舗経営者や店舗開発担当者のみならず、営業職や、街歩きが好きなビジネスパーソンにおすすめの一冊。ただの移動や散歩が、戦略図を読み解くビジネスヒント探しの旅に変わる感覚を体験できる。「セブンイレブンは○○角を狙う」「港区と足立区ではどっちが儲かる?」「なぜ大阪と京都の立地戦略は難しいのか」等、3万件の調査実績をもつ店舗開発のプロフェッショナルが語り尽くす、「初めてでも絶対ハマる」立地戦略の話。
目次
第1章 ロードサイド、人間心理を読んだ戦略の宝庫
第2章 出店争いの最前線!群雄割拠のコンビニ業界に学ぶ
第3章 激戦!栄枯盛衰の飲食店、その立地戦略とは
第4章 出店戦略が必要ない!?立地にこだわらない業態
第5章 地域・街・駅、立地戦略に必要な鳥の目・虫の目
第6章 これだけは押さえたい、立地にまつわる実践知識
著者等紹介
榎本篤史[エノモトアツシ]
株式会社ディー・アイ・コンサルタンツ取締役社長。2004年ディー・アイ・コンサルタンツ入社。小売業、外食、サービス業、生活関連サービス・娯楽業など、流通全般の成長支援プロジェクトに参画。クライアント企業との協働作業により、戦略の立案および実行を支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
38
ローソンやファミマの店舗開発は、空きテナントを探すやり方で新店舗の物件を探している。不動産屋に「こんなところに空いているテナントはないですか?」と通い、情報を得て、そこから出てきた物件を選んで出店している。これがオーソドックスな店舗開発の進め方だ。ところが、セブン‐イレブンは違う。出店先のエリアを分析した結果、「この角地に出すべきだ!」となった場所に出店する。そこが空きテナントなのかは、はっきりいって問わない。そこに会社があろうと、民家があろうと、決めた場所に出店するといっても過言ではない。2020/03/26
雲をみるひと
33
コンビニや飲食店など小売業における立地戦略がテーマ。少し前の本だが、出版当時は勢いのあった飲食チェーンの中にもこの本で失敗例として挙げられた飲食チェーンと同じ顛末となった例があったりと、今読んでも新たな気付きがある。小売以外にも考え方は応用可能だと思われる。良本だと思う。2022/12/11
のぶのぶ
25
この本の帯のように、読むと町の見方が変わってくる。とにかく人口が集中しているところに出店すること、立地の大切さは計り知れない。その上で商品の充実。我が地元は、人口が少ないわりに、このところコンビニの出店が多い。どう考えてもよい立地条件のところは残っていない。そして、自分の家や職場に近い利便性のよいところを利用している。入りやすい立地、駐車場のところに入るなあとも思う。また、近くにあっても知らない店も多く、認知度を上げることも大事。競合店やネット販売、家族構成、地域性が多様になり戦略が大事なようです。2017/06/25
ケー
18
ここ最近読んだ中でも特に刺激的な一冊だった。商売(特に小売業)を中心に、その事業内容ではなく立地戦略から解説する。扱うテーマもロードサイドビジネスからコンビニ、それ自体が顧客誘致能力を持つブランド企業など、幅広い。自分自身が経営するわけではもちろんないけれど(笑)、どんな風に街並みが構成されているのか知る上でも興味深い。やはり、人間の身体的に快適な動きをきちんと考えて店舗を作ることは大切。2017/05/30
shikada
16
コンビニやチェーン居酒屋は、サービス内容で競合と大きな差別化をすることができない。たいていの客は「近所にあるから」「通り道にあるから」という理由でその店に入る。このため立地戦略が売上に直結する。郊外型店舗の工夫が面白かった。右折で入りやすいように導流帯の前に店を設置するとか、駐車スペースの線を一本の線ではなくU字の線にすることで駐車スペースが実際より広く見えるとか。セブンの立地がローソン・ファミマよりかなり優れているとか、ユニクロやドンキホーテは立地に頼らず客を呼べるとか、なるほどと思わされる内容。2019/05/01




