PHP新書<br> 日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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日本人として知っておきたい「世界激変」の行方

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569832241
  • NDC分類 319
  • Cコード C0230

出版社内容情報

トランプショック、中露台頭、波乱のEU……。世界はどこに向うのか? 日本の真の危機とは? 世界の「激動の核心」を読み解く渾身の論考。

中西輝政[ナカニシテルマサ]
京都大学名誉教授

内容説明

トランプ大統領の誕生と「孤立主義化」するアメリカ。覇権主義的動きを強めるロシアのプーチンと中国の習近平。激震のEU。「地獄のオセロゲーム」と化すアジア…。すべての構図は「グローバリズムの終焉」とそれに伴う「アンチ・グローバリズム」「オールド・グローバリズム」「ネオ・グローバリズム」という三勢力の相克から読み解ける。いま直面する「危機」を考えるとき、もはや日本は「普遍的価値」も捨てるときは捨て、自らの生存を最優先に考えねばならぬ―現在の世界を動かす大きな流れを読み抜き、日本人の覚悟を問う、刮目の書。

目次

第1章 トランプのアメリカで世界に何が起きるか
第2章 日露“北方領土”交渉と売国の危機
第3章 介入か孤立か―パックス・アメリカーナの行方
第4章 「グローバリズムの限界」に直面し流動化する世界
第5章 「地獄のオセロゲーム」化するアジア
第6章 これから十年、日本はどうすべきか

著者等紹介

中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。2012年に退官し、京都大学名誉教授。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。1990年石橋湛山賞。1997年『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)で第51回毎日出版文化賞・第6回山本七平賞を受賞。2002年正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

106
2017年刊行ということで、本来はタイムリーに読むべき本とは思うが、この2020年を形造っている世界情勢を大まかに知ることができる。◆キーパーソンは、「トランプ、プーチン、習近平」、グローバリズムの終焉の時がきて、まさに世界は転換点を迎えている。◆トランプと三大勢力。オールドに嫌気がさし、アンチが庶民の代弁をし、私利に走るネオがアンチを後押しした。アンチ+ネオ連合がトランプを生んだ。◆激変するアジアの中で、存在感を増す中国とロシア。その二国共同戦線。日本を見限り、親中国路線に切り替えるフィリピン、タイ。2020/07/06

ophiuchi

12
EUの成立ちについてなど、世界情勢への知見を拡げてくれた一冊だった。著者は20年以上前に、テロの多発、アメリカの衰退、ヨーロッパ統合の失敗などを予言していたという。次に書きたいという、この先の世界についても是非読みたいと思う。2017/04/09

九曜紋

10
世界三大国のトップがトランプ、プーチン、習近平となった世界が平穏無事であるはずがない、という結論を眼前に提起されて誰しも不安を募らせるだろう。著者は分類上は右派に属するのだろうが、国際政治学・文明史が専門である。歴史上の大国の勃興と消長を研究してきた大家であり、その提言は傾聴するべき。世の中の右傾化を嫌う左派の内田樹にしても、感性は高いかもしれないが、専門はフランス思想・哲学であり、世界政治のリアリズムを知らない、と言ったら失礼だろうか。小室直樹が生きていたらどんな未来を描いただろう、と残念でならない。2016/12/17

タイガー@津軽衆

5
通算29冊目、5月4冊目読了。保守の重鎮中西先生の本です。安倍政権からは距離をとっているのがわかる内容でした。ロシア、イギリス関係のことが詳しく書かれていて、勉強になります。一読の価値ありです。これからの日本を憂う中西先生の気持ちが伝わる本でした。2018/05/21

Kentaro

4
今世界で起きている激変は、1979年にサッチャー首相とレーガン大統領が牽引した旧世代のグローバリズムと現代の移民排除、自国優先のイギリスのブレクジットやアメリカファーストのトランプ等によるネオグローバリズムに引っ張られ、一方でロシアのプーチン、中国の習近平の自国優先自国中心のグローバリズムとも戦っていかなくてはならないといった世界情勢を鳥の目で俯瞰し、今後の日本の進むべき道を提言した内容でした。 アメリカへの一極集中を許した湾岸戦争が良くなかったが、現在は図らずも多様化、多局化が良い方に進んでいるという。2018/03/14

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