出版社内容情報
日常の中でふと感じる違和感、自分が信用できなくなる瞬間……。思わず「鳥肌」がたつ瞬間を不思議なユーモアを交えて描くエッセイ集。
穂村弘[ホムラヒロシ]
歌人、エッセイスト
内容説明
日常のなかでふと覚える違和感。恐怖と笑いが紙一重で同居するエッセイ集。
目次
次の瞬間
「母」なるもの
自分フラグ
他人に声をかける
運命の分岐点
子役
「あなた」がこわい
原材料という不安
現実の素顔
夢の中、部屋の中、部屋の外、車の中〔ほか〕
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。歌人。1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。エッセイ、評論、絵本、翻訳などでも活躍中。短歌評論『短歌の友人』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
169
日常の中のちょっとしたズレや、ふとゾッとしてしまうような出来事をまとめたエッセイ集!穂村弘さんの作品を読むのは19作目。今作は今までのエッセイとは少しコンセプトが違う為いつも程クスクス笑う感じではなく(もちろん、ほむほむなので笑ってしまうのもいくつもありますが・笑)夜寝る前に読んだら怖い〜って思ったお話や確かに怖いよねってお話があったりしました。最初、表紙を触り何これ?ってビックリしました(笑)装丁もスピンもとても凝っています!中の紙質も上質で挿絵も個性的♪いろんなことにびくびくしているほむほむが可愛い♡2016/08/09
mocha
117
「怖さ」にまつわるあれこれ。そう、それ!っと大きく頷いてしまうことばかり。今まで誰にも言わずにいたのに、おんなじ事思ってる人がいたんだという安堵感もあり、自分がかなり怖がりなことを再確認した。でも、私は怖がりなことを知られるのも怖くて、強がってしまうことがしばしばある。チキンハートをこれでもかとさらけ出す穂村氏はプロの「弱がり」だな。2016/10/19
ケイ
111
考えてみれば、ゾッとして鳥肌が立つことは私はあまりない。穂村さんのゾッとすることで共感できたのは赤ちゃんと大きな犬の組み合わせだけだった。しかしそれもゾッとはするが鳥肌は立たない。ドキドキするのだ。自分の場合は、怖い時には胸の鼓動が激しくなるのであり、鳥肌はほぼ寒い時だけだなと、気付きがあった。な~んか、肩透かし。2019/12/28
Emperor
102
穂村さんのエッセイはちびちび読むのが好きなので、毎日寝る前に少しずつ読んでいました。とても面白かったのですが、たまにゾクッとする話も出てきて、しばらく眠れなくなったこともありました。油断してると挿画にも不意打ち食らいます。日中明るい所でお読みください。2017/06/30
ままこ
98
表紙も鳥肌加工。「次の瞬間」はそう言われてみれば確かに怖い。〈絹より…〉短歌も解説を聞くとゾッとする仄暗さ。「小さな砂時計」は共感。クスッと笑えるものからシュールなものゾゾッとするものまで色んなタイプの鳥肌が詰まってた。2019/10/02