出版社内容情報
人間関係のコツ、逆境を乗り越える心の持ち方など、人が生きていくためのヒントが記された名著『[新訳]菜根譚』を再編集。
【著者紹介】
中国文学者
内容説明
一歩さがって人に譲れば、道は広くなる。小さな失敗はとがめない。かくしごとはあばかない―迷ったとき、悩んだとき、きっと答えが見つかる不朽の名著。
目次
第1章 人間関係を良好にするための作法
第2章 どんな場所にいても、幸福は手に入る
第3章 心を強くして生きる
第4章 人生を豊かにするために
第5章 心おだやかに、前向きに
第6章 人の上に立つ者の心得
第7章 曇りのない眼で物事を見よ
第8章 とらわれない。わずらわされない
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
中国文学者。SBI大学院大学教授。1932年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程修了。現在、中国文学者として、著述、講演等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
20
菜根譚は、儒教、仏教、道教が混ざってできているそうな。読んでいくと2つの視点、正反対の視点から物事を考えていく。バランス、どちらかに片寄らないでバランスをとって行動していくことを読んでいくと意識させられる。何事もどちらかに偏り過ぎてはいけないこと。それから、心穏やかに、冷静に、柔軟にを心掛けていくことが大事であることを説いている。齋藤孝さんの座右の名著シリーズの菜根譚を購入してあるので、そちらもぼちぼちと読みたいと思う。コンビニで見つけ、700円弱で装丁がよい本を買え、ためになる言葉が豊富、よい本です。2016/10/01
左端の美人
20
幸せは、平穏無事なこと。不幸せは、欲が多すぎること。 水の存在を忘れた魚のように、自在の境地を遊ぶ。 菜根譚入門書としてわかりやすかったです。2016/04/26
有機物ちゃん
17
教養がマジでないので「菜根譚」というワードは聞いた事はあるけどなんたるかが全く分からない状態で読んだ。古典とはあるが解説などはなく、名言集のような感じ。仏教とか儒教ぽさも感じられるが社会的に身分が高く、かつ健康で体力があって時間に余裕がある環境が前提だなぁと思っちゃった。上に立つ人やバリバリ仕事をしてる人向けの心の在り方、心の支えになる考え方なのかも。人間関係や周りを冷静に見る目などが語られている章は耳が痛くなったり気づきがあったり覚えていようと思える金言ばかりだった。2023/06/07
なつ
12
『贅沢に暮らすより、つましいながらもゆとりのある暮らしを選ぶ』『分に過ぎた幸運、理由のない授かりものは人生の落とし穴』 『人の値うちは後半生できまる』 『心の温かい人は、人を引き寄せ、人を成長させる』 『やめようと思ったら、思いたったときにやめること』 色々書かれていた中で、特に「あ。」と思ったものを5つ選んでみました。そして、そのそれぞれに感じたことは『未来』『戒め』『安心』『納得』『後押し』でした。この5つは本当に、自分にすぐ当てはめて考えることができ、めちゃくちゃしっくりきて、とってもほっこり☆ 2017/09/30
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
2
エリート道徳「儒教」、庶民の道徳「道教」という二つの対応辞令の学(処世術)に、心の問題に踏み込む仏教が加わった中国思想。菜根=素食、譚=談、つまりそういう苦しい境遇に耐えたものだけが大事を成し遂げるという意味。「本心が見えない人、感情の波が激しすぎる人には近寄るな」「過失があったらためらわずに忠告するのが友人である」「やめようと思ったら、思い立った時にやめること」「質素を好むのはいいが極端すぎるのはよくない」「水の存在を忘れた魚のように、自在の境地を遊ぶ」「腹が減ったら食い、疲れたら眠る」2016/07/23