救急医 驚異の判断力―そのとき、医者、患者、家族は何を決断するのか

電子版価格
¥1,300
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

救急医 驚異の判断力―そのとき、医者、患者、家族は何を決断するのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569829906
  • NDC分類 492.29
  • Cコード C0030

出版社内容情報

池田小事件、福知山線脱線事故、毒入り餃子事件、そして東日本大震災……。数々の現場を経験した救急医が語る「究極の判断力」とは?

【著者紹介】
順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科准教授

内容説明

1分1秒を争う過酷な状況で求められる思考と行動とは?附属池田小事件、福知山線脱線事故、毒入り餃子事件、そして東日本大震災。多くの命を救ってきた救急医が語る。

目次

第1章 患者からしか学べない(今の私を支えているひとつの体験;何もわからなくてもベッドサイドに立つこと ほか)
第2章 救急医になるのはこんな人(指を失っても治療を続けた祖父;「医者」でなければ「舞妓さん」 ほか)
第3章 あの事件の裏側で(附属池田小事件;医者にとっても特別な「子どもの命」 ほか)
第4章 救急医の判断力を支えるもの(「無理」はプロ失格;「判断しない」ために準備する ほか)
第5章 救急医の死生観(「もう助けられない」のなら;「延命する」も「延命しない」もどちらも正しい判断 ほか)

著者等紹介

角由佳[スミユカ]
順天堂大学医学部附属浦安病院救急診療科先任准教授。日本救急医学会専門医・指導医。医学博士。大阪府生まれ。京都府立医科大学卒。大阪大学医学部附属病院特殊救急部(現大阪大学医学部附属高度救命救急センター)、大阪府立急性期・総合医療センターでの勤務、米国留学などを経て、現職。附属池田小事件、福知山線脱線事故、毒入り餃子事件など、数多くの事件・事故に救急医として携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

103
救急医の活躍が書かれて本ではない。著者が生死、事故などに向き合ったときにどんなことを感じて医師としてどう判断して何をすべきか目指すかが書かれている。救急医といえばアメリカドラマERが有名だがドラマの中でも様々なドラマがある。よく詩を覚悟する場面がでてくる。ほんとうにしというものを深く捉えているのかなと感じていたがこれは当事者でないと分からない苦労もあるのだろう。ERといってもアメリカと日本のあり方や宗教感の違いもある、しかし日本のこの手のドラマはERから大きな差が感じられる。そんなことを思い出しながら。2023/01/05

五月雨みどり

10
オットコマエな女医の救命救急奮闘記。激務で一分一秒を争う現場でも,常に患者に寄り添おうとする姿勢に感服。2020/12/25

小豆姫

6
救急医をめざす若者たちが増えてほしい。2018/01/19

coldsurgeon

5
救急医が成長の過程で、どのような判断をするようになったかの話である。医療の現場で、医学的に正しい医療を行うことを大切と考えるが、許されない正しさがあるということには、薄々と気づいている。もう助けられないと思う時、延命するのも延命しないのもどちらも正しい。医師にとって自分の死を常日頃考え、それを表面に出さずして、他者の死を語ることができるかが、求められる。医療者はもとより、そうでない人も、家族と死について語ることが重要な時代になってきた。2016/09/05

Kentaro

4
ダイジェスト版からの要約 「先生はなんでいつも冷静でいられるんですか」。そう聞かれたことがあります。興奮状態にあり、テンションが高い指導医のもとでは、おそらく周りの若い救急医の働きに支障が出るでしょう。「しようもないこと言ったら怒られそう」「余計なことをしちゃいけない」。そう若い医者を萎縮させてしまうかもしれません。それは患者さんに著しい不利益をもたらします。緊急時だからといって、特別な事をする必要はありません。心がけるのは「いつも通りのパフォーマンス」、それが結局、ベスト・パフォーマンスを生み出します。2018/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10434648
  • ご注意事項