どうぶつたちの贈り物

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569827933
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

動物がペンネームに隠れている作家が、その動物たちをテーマに短編小説を書き下ろし! ミステリーから泣ける作品まで5作品を収録。

内容説明

ペンネームに「動物」がひっそりと隠れた作家が紡ぐ「動物」をテーマにした物語。嵐の夜に海からやってきた羊や、男子大学生の心を惑わせる鹿、偽占い師がさがしている兎、なぜか体中が傷だらけの鶏、関西弁で事件を解決する馬など、“アニマルな作家”たちによる異色の競演。

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。同年、『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞、13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する

鹿島田真希[カシマダマキ]
1976年東京生まれ。白百合女子大学文学部フランス文学科卒。98年『二匹』で第35回文藝賞を受賞しデビュー。2005年『六〇〇〇度の愛』で第18回三島由紀夫賞、07年『ピカルディーの三度』で第29回野間文芸新人賞、08年『ゼロの王国』で第5回絲山賞、12年『冥土めぐり』で第147回芥川賞を受賞する

白河三兎[シラカワミト]
2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。12年『私を知らないで』が「本の雑誌増刊おすすめ文庫王国2013」でオリジナル文庫大賞BEST1に選出され、注目を集める

似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、同作でデビュー

東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業。2002年、光文社カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』でプロデビュー。11年には『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

376
PHP編集部の誰かが、ある時思いついた(アイディアと言うには結果がお粗末なので)。ペンネームに動物の入った作家にそれぞれ所縁の動物にまつわるお話を書いてもらおう。かくして白羽の矢が立ったのが次の5人。東川篤哉、白河三兎、鹿島田真希、似鳥鶏、小川洋子。二人の芥川賞作家以外は、初読。結果は玉石混淆というにも足りないくらい。文学と呼ぶに値するのは小川洋子さんの「黒子羊はどこへ」の1篇のみ。それ以外は極めて低調。誰とは言わないが、中の一人に至っては全くアマチュアレベル。しかも、高校文芸部の新入生といった水準だ。2016/09/25

starbro

153
ペンネームに動物の字が含まれる作家の「どうぶつ」に関する小説の連作集。白河三兎、似鳥鶏は初読です。短編小説としては、それなりに読ませるのですが、アンソロジーとしてはまとまりに欠けるかなぁ!2016/03/25

takaC

137
5話目の途中までそれに気付かずに読んでたけど、各自の名前に埋もれた動物名をお題に一篇書いてねという趣旨のアンソロジーなのね。面白い試みだな。馬ズバリ(タケカンムリなし)や羊ズバリ(サンズイなし)な名を持つ作家さんはいないのかな?馬は大勢いそうだな。/東川"篤"哉「馬の耳に殺人」馬が出てくる話。白河三"兎"「幸運の足跡を追って」兎が出てくる話。"鹿"島田真希「キョンちゃん」鹿は出てこない話。似鳥"鶏"「蹴る鶏の夏休み」鶏が出てくる話。小川"洋"子「黒子羊はどこへ」羊が出てくる話。全体の80%が面白かった。2018/08/07

みかん🍊

98
名前に動物が入る作家さんのその動物に纏わるアンソロジー初読みは鹿島田さん、最初は山野君のキャラクターが面白く読んでいたがあれ?合コンは?そっちへ行っちゃうの。面白かったのは似鳥さん、蹴りを入れる鶏や驚きの烏の行動が面白かったです。烏が本当にそこまでするのか、流石にその行動は『からすの教科書』にも書いてなかった。2016/07/15

Ikutan

80
ペンネームに動物が隠れている作家さんたちのアンソロジー。そして、物語に出てくるのはその隠れた動物たち。作家さんの個性が光りますね。やっぱり、小川さんの作品は異色で際立つね。子どもや動物が出てくるのに明るさはなく、どこか歪んだ、でも魅惑的ないつもの小川ワールドでした。東川さんはテンポのいいミステリー。関西弁のルイスと謎解きが楽しいね。なかなか面白かったのは初読みの似鳥さん。白いカラスの目撃からどんどん繋がる謎解き。カラスの生態になぁるほど。確かにヤクルト美味しいよね。そしてピーちゃんの活躍はお見事でした。2016/03/10

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