出版社内容情報
悪ノ大罪シリーズ最新作! 和の国「蛇国」鬼ケ島。円尾坂で仕立て屋を営むカヨ=スドウには家に寄り付かない浮気症の夫がいるのだが……。
内容説明
母の形見の裁縫鋏を手に取り、今日も仕事に精を出す。さあ、仕立てを始めましょう。「悪ノ大罪」ノベルシリーズ待望の第五弾!舞台はエヴィリオス地方のはるか東に位置する島国“蛇国”
著者等紹介
悪ノP(mothy)[アクノPMOTHY]
2008年2月に鏡音リン楽曲『10分の恋』でボカロPデビュー。2010年8月に処女作となる小説『悪ノ娘黄のクロアテュール』を執筆。また、ノベルのほかにも楽曲制作、漫画原作の執筆などマルチな活躍を見せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひー坊
18
原曲の補完に。原曲が好きでなければ(興味なければ)読まなかっただろうなあ。他の作品でもそうだけど、所々にある『ウケ狙い』的なシーンが滑っていてちょっとモヤる。2023/04/28
ジャック
7
最後らへん読んでてすっごく辛かったです。誰も報われない・・・・。そしてあの「どう?私、綺麗でしょう?」が怖かったぁ・・・楽曲で聴いてても怖かったのに挿絵めっちゃ怖い。2016/02/12
ネギトロ丼390円
7
「悪の大罪」シリーズではこの曲が一番好きだったりする。大火事で愛する家族を失った首藤禍世。彼女の持っていた仕立て鋏が赤いのは、錆ではなくて……。「どう?私、綺麗でしょう?」の挿し絵がめちゃ怖い……((( ;゚Д゚)))そして禍世も救われなかったんだな……(-""-;)2016/01/29
斎木
5
大罪シリーズは悪ノとヴェノマニア公で止まってるので全体としては∵って感じの顔でした。全て終わった後に知っている者が語る形式の話で禍世が何を考えていたのか類推することはできるけどそれが事実なのかは結局本人のみぞ知るというのがもやもやさせてきますね……。きっと概ね正しいのだろうけれど保証されている訳ではない。楽捨のその後が描かれなかったのが恐ろしく思いますね。誰に言われても自分の妻が凶行に及んだことを信じないし首を見ても「こんな顔じゃない」と言い張って狂人扱いされるのかと思うとぞわぞわします。2019/04/04
Rim
3
楽曲を聴いていた時から「こいつヤバい」という感想を抱いていて、小説ではどう掘り下げられるか楽しみにしていましたが、何だか虚しいですね。皆が自分の為に動いていたのに誰一人として報われていない。小説一冊分頑張ったのに、登場人物になんの利益も起こっていない。読んでいて後味悪いなぁと思いました。いい意味で、ですが。エルルカもといレヴィア(Ma)もグーミリアといた時よりも何だか楽しくなさそうですし、これからどうなってしまうんでしょうか。クライマックスも近いので、とても楽しみにしています。2016/08/17