PHP新書<br> 縮充する日本―「参加」が創り出す人口減少社会の希望

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PHP新書
縮充する日本―「参加」が創り出す人口減少社会の希望

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  • サイズ 新書判/ページ数 445p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569827377
  • NDC分類 601.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

教育、マーケティング、政治。同時並行的に起きている「参加」の潮流を読み解き、縮小しゆく日本社会の「あるべき姿」を考える。

山崎亮[ヤマザキリョウ]
東北芸術工科大学教授

内容説明

人口増加と経済成長を前提とした国家モデルが機能しなくなった日本。さまざまな対策が議論されているが、「縮小」を「縮充」へと導く唯一の解が「参加」である、と山崎氏は言う。すでに周りを見渡せば、まちづくり、政治・行政、マーケティングから芸術、福祉、教育まで、あらゆる分野で胎動する「参加」の潮流を目撃できるだろう。本書では、そうした各分野を牽引するリーダーと山崎氏の対話から、「なぜいま参加なのか」「これから日本はどう変わっていくのか」がみごとに体系立てられ、解き明かされていく。コミュニティデザインの第一人者が、人口減少社会・日本に灯した新しい希望の光。

目次

なぜいま「参加の時代」なのか
コミュニティデザインと「参加」は表裏一体だ―僕が「参加」に強く惹かれる理由
国に頼り切るという時代の終わり―まちづくりにおける「参加」の潮流
「苦情」や「抵抗」から「自主運営」へ―政治・行政における「参加」の潮流
「楽しい消費者運動」が環境を改善する―環境分野における「参加」の潮流
オープンソースと「共有型経済」の胎動―情報分野における「参加」の潮流
「共創」が社会に新しい価値をもたらす―商業分野における「参加」の潮流
「参加型アート」の勢いはとまらない―芸術分野における「参加」の潮流
真の「福祉社会」の実現をめざして―医療・福祉分野における「参加」の潮流
主体性を育む「アクティブラーニング」―教育分野における「参加」の潮流
「縮充する日本」の未来図を描こう

著者等紹介

山崎亮[ヤマザキリョウ]
1973年愛知県生まれ。studio‐L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)、慶應義塾大学特別招聘教授。2005年にstudio‐Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するための「コミュニティデザイン」の先駆的実践者として、まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザインなどを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナン

12
新書としては厚い400頁超の本だが、とても面白く読み進めることができた。「参加」をキーワードに「まちづくり」「福祉」「技術」等の8つの分野への「参加」についての経過や展望が書かれている。多くの人がどれか一つでも特に興味が惹かれ、自分も関わっていけそうと思える分野があるのではないか。自分には「行政」「教育」が特に興味深かった。「参加」の意義を説く中で「楽しさ」を前提にしているのも共感できる。自分や周りの人をみても、何らかの社会性のある取組に「楽しく参加」しているときは活き活きしていると感じられる。2022/02/27

ぐっち

9
これまでは行政がいたせりつくせりのサービスを行ってきたが、この財政難の時代にこれまで通りにはいかない。だからこそ、住民の参加が大切。行政を上手く利用しつつ住民が主体的にまちづくり等に参加することがこれからの時代の活力となるのかもしれない。2017/09/09

KAYU

6
“縮充”をキーワードに「商業」「医療・福祉」「教育」等の八つの分野で参加のあり方の変化、その重要性を説く。情報量的にやや浅く広く感は否めないが、コミュニティ開発に必要なエッセンスが込められている。参加を動機付けるのは楽しさを体感する仕組みだ。未だに正解ありきの頭の固い世代が権力を有する時期がしばらく続きそうな日本では時間がかかりそうだ。それらの活動が楽しいだけでなく、本当に十分な個人所得に繋がっているのか知りたかった。また教育にしても商業にしても、グローバリズムという視点の考察が不足しているように思う。2017/05/04

Nobu A

5
「コミュニティデザインの時代」に続き、購読本を読了。これからの人口減少と税収減少を否定的に捉えず、「縮充」を迎えるべき日本社会。その理由と方向性を解き明かし、本当の意味での市民の参加を提唱。前著を膨らませ、他分野での「参加」の変遷と潮流を解説。8分野に及ぶ為、少々消化不良気味ではあるが、「参加」という枠組みでの考察がとても面白い。人との繫がりと共同体が形を変え、連綿と続く。教育分野にも触れ、自分の専門外ももっと見聞を広め、どのような連携が可能でどのように協働すべきか考えさせられた。2017/05/01

Shohei Ito

4
日本社会は人口減少に伴いこれから縮小していく。「まちづくり」「教育」など8分野において「参加」をキーワードにこれまでの動きと各分野で起きている参加の潮流についてまとめた一冊。 ITやSNSが発達した現在では誰もが実施側にまわれます。誰もがプレイヤーとして参加できる方法をデザインしていくことが、これからの活動に必要なことだと感じました。 「縮減でも縮退でもない。拡充でも補充でもない。縮みながら充実させて、質感が良く暖かい地域社会をつくること。いわば「少数精鋭化」する未来について考えてみたいのだ」(本書より)2019/09/20

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