出版社内容情報
教育、マーケティング、政治。同時並行的に起きている「参加」の潮流を読み解き、縮小しゆく日本社会の「あるべき姿」を考える。
山崎亮[ヤマザキリョウ]
東北芸術工科大学教授
内容説明
人口増加と経済成長を前提とした国家モデルが機能しなくなった日本。さまざまな対策が議論されているが、「縮小」を「縮充」へと導く唯一の解が「参加」である、と山崎氏は言う。すでに周りを見渡せば、まちづくり、政治・行政、マーケティングから芸術、福祉、教育まで、あらゆる分野で胎動する「参加」の潮流を目撃できるだろう。本書では、そうした各分野を牽引するリーダーと山崎氏の対話から、「なぜいま参加なのか」「これから日本はどう変わっていくのか」がみごとに体系立てられ、解き明かされていく。コミュニティデザインの第一人者が、人口減少社会・日本に灯した新しい希望の光。
目次
なぜいま「参加の時代」なのか
コミュニティデザインと「参加」は表裏一体だ―僕が「参加」に強く惹かれる理由
国に頼り切るという時代の終わり―まちづくりにおける「参加」の潮流
「苦情」や「抵抗」から「自主運営」へ―政治・行政における「参加」の潮流
「楽しい消費者運動」が環境を改善する―環境分野における「参加」の潮流
オープンソースと「共有型経済」の胎動―情報分野における「参加」の潮流
「共創」が社会に新しい価値をもたらす―商業分野における「参加」の潮流
「参加型アート」の勢いはとまらない―芸術分野における「参加」の潮流
真の「福祉社会」の実現をめざして―医療・福祉分野における「参加」の潮流
主体性を育む「アクティブラーニング」―教育分野における「参加」の潮流
「縮充する日本」の未来図を描こう
著者等紹介
山崎亮[ヤマザキリョウ]
1973年愛知県生まれ。studio‐L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)、慶應義塾大学特別招聘教授。2005年にstudio‐Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するための「コミュニティデザイン」の先駆的実践者として、まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザインなどを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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