出版社内容情報
いよいよ右翼の時代が終わり、左翼の時代が来る? かつて「サヨク」論でデビューした文壇の大御所が現代社会のジレンマを語り尽くす。
【著者紹介】
作家
内容説明
安保法制をめぐって近年にない政治運動が巻き起こった日本。なかでも学生たちによるデモ活動は社会に大きなインパクトを与えた。彼らの素直な感性が国を変えていく力になる、とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした現代を代表する作家は指摘する。国家が暴走を始めたとき、一見時代遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。戦後日本における右・左の対立軸、日本国憲法の本質、隣国との付き合い方から転換期を迎える資本主義社会のサバイバル術までを、本書は豊かな想像力で描いていく。政治家にも評論家にも語りえない、作家ならではの現代日本論。
目次
第1章 戦後七十年とサヨクの価値
第2章 憲法に背くメリットなど何もない
第3章 アメリカは信用できる相手か?
第4章 隣人との付き合い方
第5章 資本主義の彼岸へ
第6章 若者はいつだって困難な時代を生きる
著者等紹介
島田雅彦[シマダマサヒコ]
1961年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。83年大学在学中に書いた『優しいサヨクのための嬉遊曲』が芥川賞候補となり、作家デビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞。92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞。2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、08年『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。10年下半期より芥川賞選考委員を務める。現在、法政大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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