帰蝶

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569826622
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

“蝮”の斎藤道三の娘で、織田信長の正室・帰蝶。残虐な夫との関係や本能寺の変の真相を軸に、謎多きその生涯を描ききった力作長編。

【著者紹介】
作家

内容説明

“美濃のマムシ”斎藤道三の娘で、美濃衆の期待を一身に集めて織田信長に嫁いだ帰蝶。天下人へと近づくにつれて残虐さをあらわにしていく夫におびえながらも、織田家の奥を取り仕切り、戦乱の世をたくましく生きていくが―。女の目線から、信長の天下布武と本能寺の変を描き切った力作長編。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年、静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務を経て、向田邦子らのテレビドラマのノベライズや翻訳を手がけた後、作家活動に入る。96年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞、07年、『奸婦にあらず』で第26回新田次郎文学賞、12年、『四十八人目の忠臣』で第1回歴史時代小説作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

122
織田信長の正室であったとされる濃姫。彼女に関する資料は極めて乏しく実像には謎が多いそうだが、数少ない歴史上の定説を軸に、ドラマティックなフィクションを膨らませた力作。神をも恐れぬ信長に、常に畏怖の念を抱きながらも、唯一対等に渡り合える存在であった濃姫。彼女の波乱に満ちた生涯は、戦国時代に生き抜く厳しさをそのまま投影しているかのようだ。いつの世も、有力者の懐深く入り込み如才なく立ち回る人物がいる。本能寺の変に関して、間接的に糸を引いた人物がいたのだろうか、というミステリ色も織り込まれた読みごたえある作品だ。2016/08/13

あすなろ

99
濃姫=帰蝶はどうなったのか?あまり知らない史実である。それを新たなる歴史発見を元に描いた小説。京で尼僧として78歳まで生きたとされる新説に基づいている。それもさることなら、あの信長の妻として生きた、という様が描かれていることが興味深い。また、岐阜城を始めとする岐阜の描写が身近。なぜなら、今この感想を書いているバスからの車窓は、岐阜城の麓だから。濃姫に関しては、知っているようで知らない人物だか、何か他の作品あれば読んでみたい。いつでも母さん。興味深く読了しました。2015/11/26

いつでも母さん

94
常々気になっていた『帰蝶』?『濃姫』斎藤道三の娘で信長に嫁いだのは史実なのだろうが、果たしてその後は何故か詳しくないのだ。謎はなぞのままで・・が良いのかもなぁ。しかし、ここで諸田作家がキタ~!私の望む濃姫像では無かったが(笑)まずまず面白く読了(相変わらずの上から目線で申し訳なく候)信長好きな日本人、信長の正室と云うのがどれほどの存在なのか想像するだけで楽しみではあるが、夫が信長だったらと思うと三日で離縁されてるな私。2015/11/04

mug

71
信長嫌いの著者が綴る、信長の正室・帰蝶の半生。*嫌いな人の周りをとことん調べた著者に敬服💦 *帰蝶のように強く、賢く、美しい女性は、今の時代にどのくらいいるのだろうか?格好良すぎる…。立入宗継との関係があることで、逆に人間らしさを感じられた😊 *膝枕のシーン、最後に訪れる金箔の部屋のシーンが印象的。2020/09/26

みえ

64
信長の正室(濃姫)側から見た戦国の世の話。 気分屋でカッとなる信長に脅えながらも、自分の子供は産めなかったが、側室などの子供を愛情かけて育た。男もいつ戦に負けるか、裏切られるか死ぬかの時代だけど、女も大変な時代だったんだな~と思った。 いい本だった。2019/03/18

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