出版社内容情報
注目が集まる「アジアインフラ投資銀行」。だが、中国は深刻な事情を隠している! 誤謬ばかりの報道に騙されぬために必読の緊急発刊!
【著者紹介】
評論家
内容説明
大風呂敷にダマされるな、冷酷な現実を見よ!
目次
プロローグ 「バスに乗り遅れるな」論の愚昧
第1章 AIIBは必ず挫折する
第2章 中国を敵視するアメリカ
第3章 これは金融インテリジェンス戦争だ
第4章 AIIBどころではない中国経済の惨状
第5章 漆黒の闇の権力闘争と歴史戦
エピローグ 日本の決断
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
1946年、石川県金沢生まれ。評論家、作家。早稲田大学中退。『日本学生新聞』編集長、雑誌『浪曼』企画室長を経て、貿易会社を経営。1982年、『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇デビュー。国際政治、経済、歴史、文芸などをテーマに、独自の取材で情報を解析する評論を展開。中国ウォッチャーとして知られ、中国全省ならびにアジア全域に足を運び、取材活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eiichi
21
AIIB(アジアインチキイカサマ銀行)は、現状を見れば、この著書が予言した通りです。バスに乗り遅れるなとか、いい加減な事を言っていたマスゴミ、野党政治家、国民に謝罪しろ、ボケ!2015/08/22
C-biscuit
11
アジアインフラ投資銀行について、よく知らないのもあり、読む。タイトルの通り、AIIBが失敗するという内容である。AIIBについては、賛否があったと思うが、この本では、中国の外貨準備がすでに足りておらず、銀行どころの騒ぎではない等、数々の中国の負の現状を論じている。中国のような国際社会のルールが完全に通じない国の危険性は感じる。日本のGDPを上回る中国であるが、一人あたりのGDPはたったの7000ドルとのことであった。爆買いなどの金持ちの印象があるが、貧困層も多い。やはりAIIBの成功は中国経済次第かと。2015/10/23
ぷれば
9
AIIB(アジアインフラ投資銀行)。2015年前半頃までは、メディアを中心に「バスに乗り遅れるな」論が大活況を呈していたが…はてさて、その後はサッパリ聞こえないが、どうなったのだろう。AIIBについて、簡潔に平易に解説されている。願わくは、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引出権)に人民元が採用されるとして、今後の影響と見通しなども続編で読みたい。2015/11/26
だろん
9
プロローグ「バスに乗り遅れるな」~エピローグ「中国の中国による中国のための銀行」…信用を重んじない国が信用を扱う、これ如何に?と、中国への造詣が深い著者が切り込むAIIBの行末。AIIBの胡散臭さは大方の日本人の知るところであるが、AIIBを題材にした、中国の一朝一夕に変わらぬ体質と現状の分析レポートである。いつものわかりやすい文章で、簡潔にまとめられています。2015/11/18
yomihajime
2
中国ショックでAIIBは早くも隘路に入ってしまったようである。所詮は国内に溜まった在庫を新興国に吐き出すための恣意的な機関。かつて低賃金と人口メリットで外資導入に成功した中国だが二匹目の泥鰌の大風呂敷に対し日米は冷ややかに対応した。この著はパックスアメリカーナへの挑戦を隠さなくなった中国の戦略の危うさを明示してくれる。ここ数年海外取材を重ねてるせいか著者の視野が広くなったように思える。 2015/09/06