内容説明
富と名声を手にできる“アレクサンドリアン協会”の会員になるためには、6人の候補者のうち1人を殺さなければならない―“協会”の真の狙いに戸惑うリビー、ニコ、レイナ、トリスタン、カルム、パリサの6人の魔法使いたち。誰が敵で味方なのか、自らの能力を頼みにしながら策謀を巡らせるが…。TikTokで大きな話題を呼びニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入りした、魔法使いたちの魅惑あふれるファンタジイ!
著者等紹介
ブレイク,オリヴィー[ブレイク,オリヴィー] [Blake,Olivie]
1988年、カリフォルニア州生まれ。ロースクール在学中に執筆を開始。2020年にセルフ・パブリッシングで刊行された本書が、TikTokで紹介動画が多数アップされて大ブレイク。2022年にトー・ブックスより刊行され、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー入りを果たすなど、大ヒット作品となった。現在はロサンゼルスにて、夫と子供とともに暮らしている
佐田千織[サダチオリ]
関西大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fukumasagami
25
魔法使い6人によるバトルになるか、なるか、あっ、ならなかった。あら、3部作の1作目でしたか。2024/01/25
わたなべよしお
19
やっぱり、ストーリー展開は面白いよね。後半、誰が殺されるか~みたいな所はスリリングだし、意外性もなかなかだった。あとは日本語かなぁ。これを翻訳するのは結構、大変かもしれないが、十分に咀嚼しちゃうしかないよね。って3部構成の第1部だったんですね。まぁ、間違いなく読むだろうな、第2部も。2023/04/11
もち
15
「きみが火でなくなる日は、大地がぼくのために静まる日だ」◆一年が経ち、6人の関係にも変化が兆し始めた。移ろいゆく派閥、愛憎、思惑。ある一人を殺す、その決断が下された直後、予期せぬ形で無惨な死体が発見され――。物語は、今までの意味を覆す。■ミステリーとしての魅力が炸裂する下巻。こんなどんでん返しを、誰が予想できただろう。怪しいな、でもファンタジーだしそこまではしないだろうな、という読者側の甘えを、メタ的なお約束を、無慈悲なまでにぶった切ってくる。2023/03/30
本の蟲
11
富と名声と知識の殿堂〈アレクサンドリアン協会〉に入会できるのは6人中5人だけ。候補者たちによる1名の排除。その真の意図に気づくも、引き返せないことを悟る6人の魔法使いたち。誰と手を組み、誰を排除すべきなのか。終盤5名による入会の儀が行われるが、予想だにしない結末。3部作の第1部にあたり、10年ごとのスカウトと候補者選別の裏に隠された、別の物語が示されるどんでん返し。次回から〈協会〉と対抗組織の本格抗争かな。それぞれの魔法特性を組み合わせた空間・時間・世界の解明は好みだったので、次も手に取る予定2023/04/17
らくだ
6
後編はそれぞれのキャラのバックグラウンドや葛藤がメインで派手な超能力バトルはありません。 6人の中うち5人が選ばれる。ということは1人を排除すると(≒殺す)いう仕組みに登場人物も読者も気づき始めてエグイ展開になります。2023/05/01