PHP新書<br> 高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか

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高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569825366
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0211

出版社内容情報

高学歴で頭がいいはずなのに、なぜコミュニケーションがうまくとれないのだろう……不快な思いをさせるあの人は何を考えているのか?

【著者紹介】
医師、医学博士、「脳の学校」代表

内容説明

学歴が高くて賢いはずなのに、人とうまくコミュニケーションを取れない人がいる。人を見下したり、滔々と得意げに自分を語ったり。これは、受験のためにある一部の脳を鍛えすぎた結果、いびつになっていることが原因と考えられている。あなたの周囲にそんな人はいないだろうか。こういった周囲を困らせている人が家族にいたら大変だ。孤立すれば、認知活動が自分だけでしか行えなくなり、最悪の場合、うつ病や認知症のような症状を引き起こすケースもある。では、周りの人はどのように接していったらいいのか、本書でわかりやすく解説する。

目次

プロローグ 頭のよさは何で測れるのか
第1章 偏差値の高い人が、なぜ他人を困らせるのか
第2章 罪悪感のない人、駄々をこねる人の共通点
第3章 こだわる脳は衰えやすい
第4章 自分の脳は自分で育てる
第5章 脳を強くすれば人生は大きく変わる
エピローグ 医者の脳も問題だらけ!?

著者等紹介

加藤俊徳[カトウトシノリ]
医師。医学博士。MRI脳画像診断、発達脳科学の専門家。加藤プラチナクリニック院長。新潟県立長岡高校、昭和大学医学部、同大大学院を卒業後、1991年脳活動の計測原理fNIRSを発見。95年より、米国ミネソタ大学放射線科MR研究センターに研究員として6年間在籍。帰国後は慶応大学、東京大学などで脳の研究。2006年、株式会社「脳の学校」設立。現在もMRIを使って幅広い年齢層の脳の個性を診断し脳番地トレーニングを実施している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

morinokazedayori

33
★★★★★とっても面白かった。著者は『脳の強化書』を書いた脳科学者。 高学歴者の脳をMRIで見ると、記憶系・思考系の脳番地の発達が著しすぎる反動で感情系・運動系脳番地の発達が未熟になるため、人付き合いがうまくいかない。知力「だけ」を鍛えるのはよくない。脳は自分の苦手分野を鍛えるのを嫌がり、得意分野で全てを補おうとする。普段やらないことや苦手なことに敢えて取り組むことで脳の老化を防ぎ、人として常に成長し続けられるという。今まで苦手なことや嫌なことを極力避けがちだったが、敢えてチャレンジしてみようと思った。2016/02/09

もちもちかめ

14
ヒトの脳の能力は全体的トータルでは一定。この前提条件が受け入れられるか否かで本全部の意味が決まってくる。どんな天才でも、能力に光の当たる部分あれば、影もできる。ピカソは視覚が優れていたが、言語能力が全く無かった。ふむ。でもさ…全体的に全ての能力が劣っているヒトのことを忘れてやしないか。いるやんね、そういうの。まあね、このタイトルのテーマなら、頭よすぎて疎かになってる能力があるのでは、と言いたいんだろう。頭良いし、と油断せずこれが得意な自分には、何が陰に犠牲になってるのかと考えろという提案は良いと思った。2015/12/20

はるわか

14
高学歴高偏差値の人の脳はバランスが悪く、成績は優秀だが、コミュニケーションに限定していえば無能力な場合が多いということを社会の共通認識にする必要がある。扁桃体。「罪悪感がない」というのは、実は罪悪感の境界の違い。お互い異なる脳をもつことを認識する。若いうちに側頭葉に膨大な知識を詰め込んだ脳は何でも知っているような反応をし、感動や意欲が湧かない状態になる。脳の柔軟性は理解力に現れる。理解力とはいろいろな情報を統合することができる力、頭頂葉、伸ばすには運動系の脳番地も使った主体的な行為(アウトプット)が必要。2015/11/04

またの名

13
ごめんなさいごめんなさいと謝りながら読む本。書店で平積みされた本の題名だけ見て「どうせ書いてあることは同じ」「読んだって解決しない」と受験勉強を経て知識を蓄えた無感動な賢者モード脳は、歳をとってからより成長する脳の可塑性に自らブレーキをかけ老害化するという悲しい脳科学の知見。情報収集を最適化した結果学歴で人を判断する効率の良さを学習し不都合は理屈で言いくるめる知性に特化した頭脳の問題を、どの脳も苦手領域を作るがゆえに得意領域を手にできる構造に由来すると見て論じる。学歴というか人間性の欠陥を脳科学的に説明。2021/03/09

香菜子(かなこ・Kanako)

9
高学歴でコミュニケーション能力が高くて人望がある人、いっぱいいます。でも著者の加藤俊徳先生が指摘するとおり、高学歴でもコミュニケーションが下手で周りと上手く付き合えない人もいる。脳の発達が偏っているという話は共感しました。バランスが大事ですね。2017/05/01

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